ゲームのレビュー・感想・評価
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デヴィッド・フィンチャー × マイケル・ダグラスの極上サスペンス
フィンチャー作品ならではの「ハラハラ」「ドキドキ」、そしてどこか胸に残る不快感を期待して観たが、その期待を裏切らない。
テンポも良く、気づけば“ゲーム”に飲み込まれていく。
「これは現実?」「どこまでが仕掛け?」という疑念が最後まで尽きず、ラストカットまで信用できないほどの緻密な構成。
脚本と演出の完成度は非常に高く、サスペンス映画として申し分なし。
少し色気のピークを過ぎたマイケル・ダグラスも、貫禄と存在感でしっかりと作品を支えている。
映画の面白さを体感できる、まさに“良質なエンタメ”でした。
エスカレートする不可解ゲーム
これはやっぱり騙されたのかも
70点
映画評価:70点
この作品を見るのは、おそらく三度目くらい。
小学生の頃、おそらく金曜ロードショーで見たと思います。
当時は大して理解もしきれていなかったと思いますし、ピエロが恐ろしかった事くらいしか覚えている事が少なかったです。
それでも興味を惹かれ、食い付いてみていた気がします。
大人になって改めて見て、
この二重にも三重にも絡めてくる構成に
結末が予想出来ていたとしても
「あっ」とさせられます。
何より意味のないアクションもないし、
無駄なシーンもない、演技も凄かった。
凄い役者は顔ではなく、視線で語るんですよね。
本当に古き良き映画でした。
マイケル・ダグラス、ショーン・ペン
本当に格好良かった。
そして面白いと思う作品の監督は、
決まってデビッド・フィンチャー。
見た事ない方は是非見てみて下さい。
多少無理やりとか、荒い部分もありますが
総じて最高ですよ!
【2024.5.10観賞】
CRSクラブのススメ
「これはゲームだ」
理不尽で不気味な冒険を楽しむ
デイビッド・フィンチャーがセブンとファイトクラブの間に撮った映画。奇抜な脚本とフィンチャーらしい丁寧な演出、ハイコントラストの印象的な画作り。世間の評価はイマイチだが熱狂的なファンが居る、知る人ぞ知る映画である。
初めて観た時は、何が真相なのか、結末がどうなるのか、マイケル・ダグラスは悪意に陥れられ無残に破滅してしまうのか、惑わされっぱなしで心底ハラハラしたのを覚えている。
この過程を素直に楽しむ映画であり、理不尽で不気味な、そして人を奮い立たせる妙な冒険心がたっぷり楽しめる。
TVニュースのキャスターが話しかけてくるところなんかは、滑稽なのか恐ろしいのか分からなくなる、たまらないシーンである。
デボラ・カーラ・アンガーの存在感も良い。
もう一度見たくなる。
ただハラハラする
そっちだったか。
自分だったら多分気が狂うと思う(笑)
こんなサプライズは心臓に悪い!
1997年(アメリカ)監督:デヴィッド・フィンチャー。
フィンチャー監督作品で、一番好きなのは、
「セブン」。2番は「ゴーンガール」。3番は「ファイト・クラブ」
そして「ドラゴン・タトゥー の女」「ソーシャル・ネットワーク」と続く。
「ゲーム」と「パニック・ルーム」は驚きはあるけれど、衝撃度はほどほど。
今回観ても、大掛かりな仕掛けばかりが、目立つ。
冷徹な大金持ちの実業家ニコラス(マイケル・ダグラス)は、弟コンラッド(ショーン・ペン)
から、「人生が変わるような素晴らしい体験ができる」と言う、
“ゲームの招待券”を受け取る。
これがニコラスの地獄めぐりのパスポートだった。
このゲーム、途中で降りられません。
体感し続けるしか無いのです。
タクシーごと、川に投げ出されようと、
預金を6億ドル全部奪われようと、
銃撃を受けようが、
身ぐるみひとつで、メキシコのスラム街に捨てられようと、
最後まで突っ走るしかないのです。
冷血で鼻持ちならぬ傲慢なニコラスが、ゴミ箱の生ゴミのようになるのを、
観客も固唾を飲み疑似体験し、
ちょっぴり優越感に浸り、
「失うものの少ない人間は、ある意味で強い」などと、
勝手な感想を持つ。
ニコラスが死ぬほど追い詰められて、地獄巡りの果てに、
見る景色は!?!
ニコラスも観客も、寿命が少し縮まること、請け合います。
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