劇場公開日 1998年2月7日

「理不尽で不気味な冒険を楽しむ」ゲーム Yukさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5理不尽で不気味な冒険を楽しむ

2023年9月15日
iPhoneアプリから投稿

デイビッド・フィンチャーがセブンとファイトクラブの間に撮った映画。奇抜な脚本とフィンチャーらしい丁寧な演出、ハイコントラストの印象的な画作り。世間の評価はイマイチだが熱狂的なファンが居る、知る人ぞ知る映画である。

初めて観た時は、何が真相なのか、結末がどうなるのか、マイケル・ダグラスは悪意に陥れられ無残に破滅してしまうのか、惑わされっぱなしで心底ハラハラしたのを覚えている。

この過程を素直に楽しむ映画であり、理不尽で不気味な、そして人を奮い立たせる妙な冒険心がたっぷり楽しめる。

TVニュースのキャスターが話しかけてくるところなんかは、滑稽なのか恐ろしいのか分からなくなる、たまらないシーンである。

デボラ・カーラ・アンガーの存在感も良い。

Yuk