「10年越しでも色あせないファンタジーの金字塔」ロード・オブ・ザ・リング pullusさんの映画レビュー(感想・評価)
10年越しでも色あせないファンタジーの金字塔
今月28日に『ホビット 竜に奪われた王国』が公開される。
公開記念にあわせ、ホビットシリーズ2章の公開を目前にして、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作から『ホビット 思いがけない冒険』までを遡って鑑賞した。
『ロード・オブ・ザ・リング』第一章は2002年の公開である。もう12年も前の作品であるということに驚いた。しかしさすがファンタジーの金字塔。当時から絶賛されていた幻想的な迫力は色あせることなく、むしろ10年も前に製作されたという事実がまるで嘘のように、今、見直してみても完成度の高い出来となっている。
劇場公開で泣く泣くカットされた「スペシャル・エクステンデッド・エディション」は30分追加され、合計208分もの超大作となった。しかし、物語の構成やキャラクターたちに引き込まれ、時間が過ぎるものあっという間。3時間半以上の映像を見た後もなお、続きが見たいと思えるものであった。
ファンタジーは子供の映画であるという常識を見事に覆し、むしろ大人になった今だからこそ響く台詞や世界観に何度観ても驚かされることだろう。
ただ、第一章だからか、キャラクターが甘い気がする。第一章が「旅の仲間」であるならば、仲間に焦点を当てた演出があってもいいのではないかと思う。
改めて鑑賞して思うことが多々あるが、第一章には今後の展開をほのめかす複線がいくつも引かれているので、ホビットシリーズ公開前に指輪三部作を見直しておくと、より世界にのめり込めるだろう。
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