「フロドは私自身かも?」ロード・オブ・ザ・リング チャイコ大好きおじさんさんの映画レビュー(感想・評価)
フロドは私自身かも?
LOTRは劇場版、ブルーレイ、DVDを含めておそらく10回以上は観ています。なかでも標準版よりもエクステンデッド・エディションの方が多く観ています。そんな中、この度IMAXとして3部作2週間おきに連続公開されるという幸運がやってきました。今から20年前の2001年、この年世界貿易センタービルでテロが起き、映画「2001年宇宙の旅」が年号が追い付いた年でもあります。「旅の仲間」に出逢って2003年までの3年間、次回作を観るのが愉しみでこれまでの46年の映画人生で一番幸せな時間でした。
劇場で最高のフォーマットで観れるチャンスはそうないと思い、IMAXで観に行きました。
やはり、素晴らしかったです。
特に、ガンダルフの台詞がいい。
フロド「指輪をもらわなければ、こんな旅にも出ず…」
ガンダルフ「くよくよすると、誰でも思う事だが、大切なのはまず、何をやればよいのか考える事だ。」
フロドは全人類の代表として指輪を破壊するのが使命です。期限内までにやり遂げる事が使命ならば、どうしようか思案する前にどうやって実施すればよいのか、方法を考えて計画をたて準備をし、粛々と実行する。
私の場合、電気主任技術者としての資格を得て、与えられた職務を全うする使命がある。そして、建築設備を守り管理する。どうすればよいのか、思い悩むよりも、足元からやってみる。これがフロドと自分自身とがたぶって、とても他人事としてみてられない。大いに感情移入してしまった。
また、観返してみると、ゴンドールの英雄ボロミアの指輪の誘惑に負けてしまうシーンが切ない。当初傲慢にしかみえなかった、嫌われキャラのボロミアが切なく感じてしまったのです。
そして、力の指輪の主人はサウロンのみであり、サウロン以外の全ての者は全て指輪に執着し、その虜になってしまう。主人公のフロドさえも自分の意志で使命を全う出来なかったのですから…。
やっぱり、LOTRは私にとって大切な、いとしい映画なのです。