グロリア(1980)のレビュー・感想・評価
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私が知らないだけの大女優
キネマ旬報で主演のジーナ・ローランズが大々的に特集されていたので、
そんなに凄い女優なのか?!と主演映画の中で何となく聞き覚えのあった「グロリア」を観ました。
「こわれゆく女」は観てないので、女優としての評価は避けますが、
アラン・ドロンと同列で特集されていたので、私が知らないだけの大女優なんだろな、
という程度の感想でありました。
映画の方は面白くなくはない、と言ったところでしょうか。
6歳の男の子にイライラしながら観てました。最初から最後まで。
「あれっ?!これ観てるかも」というシーンもあり、
もし、そうだとしたら、やはり私は40数年前と何にも変わっていない?!
やっと観れたぁ‼️
おばあさん強ええな\/\/W
最初の発砲シーンで(え?え?撃つの!?( °o°)…)
グロリアかあ〜…響きがいいよね〜
かっこいい
その後が気になるよね〜!
「切腹」での最後の「果たし」の時やカウボーイビバップに通じるモノがあるよな
レオンもグロリアをインスパイアしている所が見受けられる
リュック・ベッソンがまだ不在だと!ふざけんな!
誰なんだ!いったい誰がリュック・ベッソンよりも前にこんな天才な映画が作れるんどああ!?!!
【胆が据わった子供嫌いな”組織”のボスの情婦だった中年女性と、”組織”の秘密が記された手帳を託された生意気な男の子が“組織"と対峙する中で芽生えた母性と和解を描くハードボイルド作品。】
■組織に狙われたある一家の息子・フィル(ジョン・アダムス)を偶然預かることになったグロリア(ジーナ・ローランズ)。
一家は爆殺され、秘密を握ったグロリアとフィルの逃亡劇が始まる。
ニューヨーク中を逃げ回るも、次々と追っ手が出現。グロリアは意を決して組織のボスに連絡を取る。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ひょんなことから隣人の会計士ジャックが、”組織”の会計をしていた事からその情報をFBIに流した事から、”組織”に狙われるのだが、ジャックからフィルを嫌々ながら預かったグロリアの胆の据わり方が凄い。
・フィルを守りながら逃げ回りつつ、”組織”の連中に拳銃をぶっ放し、果ては単身”殺すんなら、殺しな!”と言いながら”組織”のボスに会いに行くシーンでのグロリアの胆の据わり方にはビックリである。
<最初は反抗的だったフィルだが、グロリアが自分を必死に助けてくれる姿を見て徐々に懐いて行く姿。
それは、グロリアも同じで、徐々に母性が目覚めていく様が素晴しい。
フィルがグロリアに命じられた通り、ホテルで3時間半過ごした後に、同じくグロリアに言われた通りにピッツバーグに行く。
グロリアが死んだと思ったフィルは、或る墓地に行き”グロリア、会いたいよ。”と呟く。するとそこに一台のタクシーが停まり初老の女性が降りて来て”お婆ちゃんだよ。”と笑顔でフィルに話しかけ、ウイッグを外す。そして、二人は本当の親子の様に抱き合うのである。
沁みたなあ・・。>
スタイリッシュ
ウンガロの衣装に身を包んだブロンド美女のアクション、タバコ、ファッションや車など80年代の雰囲気がスタイリッシュ。大人びた表情のおマセな子役との会話も面白かったです。女性版レオン、戦う女=強い母のメタファーと言われますが、年上の女と若い恋人という感じ。ハラハラする展開はもちろん面白く、雰囲気も良い作品でした。
これが?
どこにも行き着かない、堂々巡りの70年代ニューヨーク(無銘の)観光案内。冒頭の空撮シーンから、在りし日のツインタワーの勇姿に涙を誘われる…
しかしこれ程著名な作品ながらほぼ観た記憶がないという、「ほぼ初見」作…
なんといっても、グロリアの佇まいがそこらの「ハードボイルド」作品の私立探偵が裸足で逃げ出すほど『ハードボイルド』!カッコいい!
実際に物語が動く終盤に謎にスピードダウンするが、堂々巡りの間の方がスピード感があるという…
これがカサヴェテス、なのかな…?
ニューヨーク・インディーズ版 「子連れ狼」‼️
これだけは断言できます‼️この作品なくして「レオン」はない‼️「レオン」も超名作だけど、この「グロリア」も超傑作‼️組織の秘密をFBIに売った父のせいで、幼いフィルは一家皆殺しにされ、自分も組織から狙われる。ふとしたことで彼を救ったのは同じアパートに住むグロリアだった。組織のボスの情婦だったグロリアは、フィルを守り、ついには組織のボスのもとに決着をつけに行く・・・ニューヨークの街並みというか空気感に見事にマッチした中年女性グロリアのたくましい存在感は素晴らしいの一言‼️エマニュエル・ウンガロのファッションに身を包み、タバコをふかし、髪を振り乱して地下鉄やバスに乗り、口笛を吹いてタクシーを止め、マフィアの一味に拳銃をブッ放すシーンや凄みの効いた笑顔まで、まさに映画史上に残るヒロイン‼️ジーナ・ローランズのハードボイルドな魅力に打ちのめされるし、監督のジョン・カサヴェテスも奥さんであるローランズの魅力を誰よりもわかっていたんでしょうね‼️彼女とフィルが次第に心を通わせていく過程も本当に感動的で、特にラストの墓地で繰り広げられるやりとりは印象的でした‼️シャロン・ストーンが無謀にもリメイク作に主演しています‼️作品の出来はともかく、このグロリアという女性は女優さんにとって挑戦しがいのある魅力的な役柄なのは間違いないです‼️
色気と可愛げのない人間は信じるな。
ジーナ・ローランズの映画はこの一本しか見ていない。今回で二回目だけれど・・・・何という気怠さだろう。舞台はブロンクス。エントランスのドアは手動。薄汚れた壁に落書きこそないが、果たしてエレベーターは動くのであろうか・・・・大きな荷物を抱えた中年女が部屋に入っていく。待っていたのは男。怯えた眼差しの女が憔悴した男を罵る・・・映画はそんな風に始まった。
男も女も老婆も子供も追いつめられた小動物のように体の動きがぎこちない。そして部屋をノックする音。拳銃を握りしめて訪問者を確かめる男と女。主人公の登場。中年のうらぶれた容姿だけれど眼差しは雌豹のように鋭い。もう、このシーンだけで、何かが起こる予感がしてしまう。いい映画と言うものは冒頭のシーンで八割がた決まってしまう。
ストーリーはありふれている。逃亡・母性・因縁・暴力・組織・・・・儚い希望。どれをとっても陳腐過ぎて語る言葉を見つけるのに苦労してしまう。しかし、そんな物語もこの女優が覆してしまう。挫折を何度味わえばこの倦怠は身に付くのだろう。ジーナの色気は倦怠のドン詰まりに達してもまだ足掻くところからしか生まれないだろう。子供嫌いの女が母性に覚醒させられるなどと言うことは凡そ現実には起こりえない。であるのに、女どおしの友情を言い訳に子連れの逃亡を実行に移す。半ばやけくそに無防備こそが女の最大の武器であるかのように・・・その決断する時の表情たるや見るものに100パーセントの満足感を与えてくれる。
糞生意気な天然パーマ少年は漢族が殺されて2~3日で自立してしまうが、危うい行動に愛嬌一杯であるが故に母性を蘇らせてしまう。元カレは犯罪組織のボス。しかし上質でシックなスーツなんぞ着てやしないし、高級ホテルの部屋で貫録に充ち溢れた座り方などしていなくて、分厚いレンズの眼鏡を掛けた爺さん。
演じる役者、舞台などこの映画ではすべて「生」なのだ。
芝居も映画も小説も「生」がいい。演技は嫌いな僕はこの映画を気に入っている。
やっと見ました
見終わってジーンとしてくる作品でした。
子供が生意気だとかあるけどしょうがないでしょ。最初は何が何だかわからないんだから。ああなるよ。
グロリアと対決するギャングの手下が弱すぎるような感じがしないでもないが、あれはあれでよかったのかな。グロリアのカッコよさが際立つからね。
ラストも完全なハッピーエンドではないのかもしれないけど、ああいう締め方でよかったんだよな。ほっとするもんね。それが一番だよ。
とにかくジーナ・ローランズはかっこいい女優さんだな。本当に素敵だよ。
ジーナ・ローランズのタンカの切りっぷりがとんでもない
【あらすじ】
マフィアに襲撃された家族から6歳の男の子を預かった、元マフィアの情婦のグロリア。
男の子の持つ情報を狙って追いかけるマフィアに対して、グロリアは危険を知りつつも、男の子を守る為に組織と対立していき。。。
【感想】
余りの面白さに誰かれ構わず薦めたくなる程に、本当に面白い映画でした!
マフィアと対立する女一匹。その設定が凄いですが、
ジーナ・ローランズのタンカの切りっぷりがとんでもないです。
『 レオン 』の元ネタとなる話ですので、そちらがお好きな方にお勧めです。
ブログの方では、ネタバレありで個人感想の詳細とネット上での評判等を纏めています。
興味を持って頂けたら、プロフィールから見て頂けると嬉しいです。
ParisみたようなNY
全編薄汚れて退廃的で、白黒ならモロにフィルム・ノワールです。子供を守ってギャングから逃げるだけの単純なお話をここまでサスペンスにできたのは監督の力量でしょう。アメリカ映画というよりフランス映画に近いですが、雰囲気は仏人コネクションにも似てます。
フランスが撮ったら主演はJモロー君が極めつけです。
公共交通機関と徒歩で逃げる女のかっこよさ
以前、『こわれゆく女』を観てわーわー言っていたら、友達が、ジーナローランズといえば、レオンの原型の『グロリア』!といっていて、気にはなっていたけれど…。
ハイヒールに大きなバッグ抱えて歩きとタクシーとバスと電車という公共交通機関で歩いて逃げるジーナローランズ!
歩き!?捕まるよ!スニーカーにしたら?などというリアリティーもカーチェースもいらぬ。
表情を隠すためにサングラスをかけるジーナの頬骨と歯を食い縛りながら笑顔を作る唇。このパーツだけでもう物凄くグロリアが溢れている。
メタファーにもとれるエンディングだけに、頭ではその内容を理解していても、見せてくれる映像の優しさに、カサヴェテス監督の厚い胸板に抱かれて号泣させてもらってるかのよう。嗚咽。
母が嗚咽しているリビングの後ろの窓には台風の雨が吹き付けていて、息子にとっては相当怖い朝だっただろう。かわいそうに。
女性が主役のハードボイルド
アメリカの女性版子連れ狼を描いたアクション映画。
主人公の毒舌かつ男気(女気?)に溢れたキャラクターも、ビシッと決めたファッション(ウンガロ)も、映像も、特にハイヒールにスーツ姿で銃を構えるところなど、ひたすらカッコよくて、観た後に肩をいからせたくなるような(単純w)作品だった。
カサベテスを好きになったきっかけ
昔(1990年代後半あたりかな)、小さな小さな映画館(かなり前に廃館になって今は居酒屋。悲しい)でカサベテス特集をやっていて、そこで見ました。
グロリア、かっこよくて惚れました。
生物学上の男とか女とか関係なくジェンダーもぶっ飛ばした人間が私は好きなんだ、と最近思った。そうしたらこの映画を思い出した。
女性版『レオン』
主人公グロリアが、マフィアに家族全員を殺された男の子を守るため逃走をしていく話。
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現代の映画で、殺し屋みたいな強い女性が描かれる時って、ピチッと決めたカッコ良い感じの服装が多いと思うんだけど、グロリアは服装かなり女性らしい。
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逃げてるのにあんなプリーツスカートとヒール邪魔でしょ。それでもゴツイ指輪に赤いネイル、タバコにスタイリッシュさがあるよね。
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この映画を下敷きにしてる『レオン』の方が評価がいいけど、こっちも普通に好きだったな。やっぱレオンは男だから言葉が少なすぎるよね。
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でもどうしても、最初のお姉ちゃんがグロリアと行きたくないってぐずったから結局一緒に殺されるっていうっていうくだりは全く理解できなかった。
マフィアから逃れる
冒頭のニューヨーク空撮シーンにうっとり。今までのカサヴェテス作品とは違うぞ!という意気込みを見せつけられた思いだ。しかし、『レオン』にも影響を与えたと言われるプロットで、暴力的なところがあまり感じられない。牙を剥くギャングたちというよりも、残虐なグロリアを前面に出そうとしていたことがわかるのです。
徐々に彼女がギャングたちと友達ということもわかってきて、実は怖い女だったんだ!だけど子供に対しては愛情を持ってるよ!といった心理面を見事に描いてはいる・・・しかし、ギャングたち弱すぎ。ストーリーもずっと同じことを繰り返しているだけだし、墓場のシーンやタクシーにお金を払うグロリアの真似とか、靴下の伏線なんかがよかっただけ。一番痛いのは子供フィルの台詞棒読みだ。
B級ならではの凄み
友達に頼まれて、ここまで命かけるか? 男気ならぬ女気だね。東映のヒロインものに通じる爽快さ。これで、もちっとわかりやすい人間関係ならすっきり楽しめた。
それにしても、これだけタクシーに客として乗車する映画があったかなあ?
音楽もいい!
最初の音楽から何とも言えない、1980年の世界に引き込まれて行く。主人公と男の子の気持ちが変わっていく様子が良く分かる。中々面白い映画だった。最後まで観て欲しい。
死ぬ覚悟の決まった女は実にカッコいいね。グロリアのスパッと言い切るセリフにスカッとする。
でも日本バージョンで考えるとグロリアが○○組の女となり同情は出来なくなる。資金源とかね。悪同士で撃ち合い殺し合いはどうってことはないけど。
最後、墓地で会う約束はしていないのに、同じ時に会える2人はもう親子以上に分かり合える存在になったのかな。この先のことは敢えて考えまい。
「本陣 」に乗り込む グロリア
1980年の ジョン・カサヴェテス監督作品
NYに 移民二世として育ち、この都市を熟知してるのが よく判る
ブロンクスのちょっと危ない感じとか…
タクシー運転手の 様々な人種と、彼等の危険と隣り合わせな 日常とか… 地下鉄の汚さとか…
日本の「子連れ狼」を換骨奪胎した物語
子供のオヤジのせいで、グロリアがチビをつれて NYを逃げまわり、最後は組織のボス(昔の男)の元に乗り込むのだが…
若くない グロリア(ジーナ・ローランズ)の魅力
エマニュエル・ウンガロにハイヒールが 本当によく似合う
(猫派の女!)
(あの頃は、肩パットがデカイ!)
煙草の燻らせ方、口笛1つで タクシーを停めちゃうとことか…
躊躇なく、撃ってしまうとこも リアリズムの人である
やさぐれ女なのだが、
敵陣に 一騎で切り込んでゆく、武将のようなところもあり、猫派の女でも、武闘派で戦略家でもある
(ボスの元カノなので、部下が 一瞬、躊躇してしまうのが 理解出来る… 笑 )
NYの雰囲気(不思議な魅力)とグロリアの男前で見せる映画
インディペンデント・ムービーの立て役者である
カサヴェテス監督も男前で、ローランズとは お似合いのカップルである
午前十時の映画祭8
若干、演出の粗さが目立ち無駄に拳銃ブッ放したり追われている緊張感が希薄にも。
店に入った時に居なかったギャングがカメラを引いた瞬間に現れたりエレベーターの銃撃シーンは斬新な演出をカサヴェテスが!?
何台のタクシーを乗り継いだのだろうか?ご近所周辺での逃走劇。
子役の演技がワザとらしく感じたりもしたが顔とキャラが良かったから許せる範囲かと。
基本的に派手な見せ場や危機迫る何かも無く地味に進んで行く展開だが飽きはしない。
全32件中、1~20件目を表示