「消した歴史」ヒストリー・オブ・バイオレンス いずるさんの映画レビュー(感想・評価)
消した歴史
クリックして本文を読む
主人公を演じたビゴ・モーテンセンは、
妻に理不尽な扱いをされ、かなしい顔をするのがとても似合う、と個人的に思っているので
今回も妻に理不尽な目にあわされていて、すごく良かったです。
人格のスイッチの切り変わりがよく分からなくて・・・いまいち。
トムが自分の過去を否定したくて、二重人格だと思い込んでいる可能性も無きにしもあらずですが、本当に二重人格なら、もっとはっきり分かるようなギミックを取り入れても良かったのではないでしょうか。
最後、日本映画なら『お帰りなさい』と一言言えば締まるのですが
英語ならなんて言って終わりにするだろう、とワクワクしてみていたら、
呆気なく、すかされた感じです。
まあ、十分行動で『家族の許容』は伝わってきたから良いっちゃあいいのですけど。
トムはあれで最後と思って家族団欒に戻りました。
しかし、マフィアというものは、ゴキブリの様に一匹いたら二十匹いるものです。
全てを殺し切っていない、ということを彼は分かっているのでしょうか。次から次へと湧いてくるでしょう。
そこらへんは映画後の話になりますが、その見通しが彼にないのか、それとも私が彼の考えを理解できていないのか。
中盤から終盤にかけて彼の考えが全く分からなくなります。
表情を見て、ああ悲しそう、と思ったりはしますけど。思考がよく分からないです。
本当に衝動的に生きているだけ、なのかもしれない。
トムもジョーイもどちらも現実を見てないのかも・・・
トムは現状維持タイプ
ジョーイは快楽主義タイプ
ふうむ、事件解決には向いていないですね。
コメントする