劇場公開日 2007年3月11日

「【”能ある鷹は爪と過去を隠す・・。”デヴィッド・クローネンバーグ監督Meetsヴィゴ・モーテンセン作品。異常な状況下に置かれた家族の愛と絆を描いたサスペンスドラマ。】」ヒストリー・オブ・バイオレンス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”能ある鷹は爪と過去を隠す・・。”デヴィッド・クローネンバーグ監督Meetsヴィゴ・モーテンセン作品。異常な状況下に置かれた家族の愛と絆を描いたサスペンスドラマ。】

2022年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

ー 田舎町でダイナーを営み、弁護士の妻と子供たち囲まれた平穏な日々を過ごすトム(ヴィゴ・モーテンセン)。
  だが、ダイナーに押し入った強盗たちを返り討ちにして報道され、それを機に怪しげな一団が彼を訪ねてくる。やがて、かつてトムがマフィアの殺し屋だったことが明らかになる・・。

◆感想

 ・鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督らしからぬ、キチンとしたサスペンス・ドラマ。

 ・トムを演じた、若きヴィゴ・モーテンセンの身体の切れも素晴らしき、鮮烈なバイオレンス描写の数々に圧倒される。

 ・高校で苛められていた息子のジャックが、父がダイナーで強盗を見事にやっつけた後、苛めっ子たちにやり返すシーン。彼も又、今作の中で男として、成長している。父親の血を引いている事が良く分かる。

<トムが、”全てを終えて、夕食中の家族の元に帰ってきた時のシーン”が印象的。
 俯いて、何も喋らない妻エディ、息子のジャック。
 だが、末娘のサラが、彼のために皿とフォークとナイフを彼の前に静に置く。
 トムは、再び頼れる父親として受け入れられた・・、と私は思った。>

NOBU