「頼むから命と人生を大切にして欲しい」ハリー・ポッターと秘密の部屋 movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
頼むから命と人生を大切にして欲しい
男の子ってこんなもの?!
危険へ躊躇なく飛び込む度がパワーアップ。
命の重さをわかるより前の年齢なのかもしれないが、親が命がけで守った命を、ハリーはもっと大切にして欲しい。
前作でハリーがヴォルデモートを頭に飼うクィレル先生に、触ると危害を与えられるとわかった上で触りまくったことも衝撃だったが、今作も。
危険だと言われた側から危険な場所に行ってしまう。
ハリーは、ロンに瓦礫の整理を頼んで残し、蛇語を武器に1人でジニーを取り戻しに躊躇いなく蛇との闘いへ。
真のグリフィンドール生しか出せない巨大な剣で大蛇を殺し、毒蛇に噛まれ、ほんと不死鳥がいなかったらどうするの?!
ロンは、親の車で暴走するし、せこいロックハート相手とはいえ仮にも先生を穴に突き落とすし、石で殴るし。殺害未遂。。ハリーを光らせるために汚れ仕事ばかり回ってきていて気の毒だ。
ハーマイオニーは、睡眠薬をスリザリンのうすのろふたりに盛る。重罪じゃない?!
作ったこともない化け薬を調合して、友達3人で飲むとかどんな子達よ。
命からがら助かったとしても、ホグワーツを退学になったら、居場所も人生も危うい3人、自覚が足りない!
蛇語を話せるハリーにしかできない、秘密の部屋への潜入とジニー奪還だったのは確かだが、ダンブルドアは確かに甘い。動機が自分たちのためではないから毎回許されてしまうが、命を守るための規則。
生徒を守る意味で危機管理がダメダメすぎるホグワーツ。
何がどうなって、中身薄のロックハートが雇われるのやら。とんでも学校だ。
ただ、ヴォルデモートから入ってしまったスリザリン要素に悩むハリーに「自分が何者であるかを決めるのは、能力ではなく選択なんじゃよ」と話したダンブルドア。
マグル生まれと虐められて葛藤するハーマイオニーに、「もっと大事なのは、俺たちのハーマイオニーは魔法を何でも使えるってことを分かっておらん。おいで。1秒たりとも気にしちゃいかん。」と話すハグリッド。
ロンがもっと報われて欲しい。
ドビーの扱われ方は、黒人がされていたことと同じ。
純血至上主義はつまり、共和党や白人主義のようなもの。ロンの家はマグル寄りの民主党的。
ハーマイオニーは人種の中のドビー状態。
逆らって当然なのだが、でもマルフォイはやなやつだけど、ハリーロンハーマイオニーの方が明らかに規則を破ってる。
そして、戦争大好きアメリカのハリウッド作品によく思うが、瓦礫や爆発を軽く見過ぎ。地震大国や、爆弾を落とされたり地上戦を仕掛けられる国の感覚を一度でも体験してみろと思うシーンが沢山。
あんな大きな石がごろごろきて、一瞬でも擦れば頭が潰れちゃうし、何か爆発すればその周りの衝撃波はそんなものではないだろうと言いたくなってしまう。
命を大切にして欲しい。
マクゴナガル先生「もうホグワーツは安全な場所ではありません。」
前からよ!