「巧みな演出」ハリー・ポッターと賢者の石 尚さんの映画レビュー(感想・評価)
巧みな演出
これまで地上波の吹き替え版でしか観たことがなかったので、今更ではあるが改めて字幕版を鑑賞。まず感じたのは、これぞイギリス英語!というキビキビとした(時に鼻につく)話し方のキャラクターたち。主要登場人物はもちろん、ほぼ全ての役者をイギリスもしくはアイルランド出身で固めてあり、ハリウッドで作られたとは思えないほど強いイギリス色に感心。
初めて観た時には、寮名やクィディッチのルールなど、色々な専門用語を1度では理解し切れなかったが、原作を知らなくても十分楽しめた。特に、観客を誘導するカメラワークにまんまと引っ掛かり、予想外の結末に驚かされる。2回観ると、その結末への様々なヒントが所々に隠されていたことに気付き、より理解が深まって面白い。美しいCGと壮大な音楽がハリポタの世界観を見事に表現し、魔法の世界が現実のものであるかのように感じさせてくれる。
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