グエムル 漢江の怪物のレビュー・感想・評価
全61件中、21~40件目を表示
初めて韓国映画に感心した作品
当時鑑賞した際は韓国がこんな作品を作った…と驚いたものだった。どこの作品にもお国柄は出るものだが、今まではパクってきたようなB級作品と戦争、ヤクザ、この辺りのジャンルで撮ってたのが一段レベルを上げた感じになった。
今の作品と見比べるとCGも荒さはあるが当時としては良くできている。
ありがちな環境破壊への警鐘も含めてあり所謂怪獣映画みたいな所はあるものの、主人公等の暮らしや妙に侘しい韓国の雰囲気は「韓国ってこんなん?」と韓国のイメージが浮かんだ。
怪物が巨大ではあるが怪獣ほどではなく人間と対比してヤバイと感じるサイズであり、会いに行けるアイドルではないが至近距離まで接近して襲ってくる怪物は当時のキッズにトラウマを植えつけたのではないだろうか?
それにしても2作目は作らなかったのだろうか?
韓国流シンゴジラ
ヒョンソ〜〜〜
韓国を代表する河川である漢江に化学薬品を流すところから始まります。
垂れ流しが禁止されている薬品をこれでもかというほど捨て、そのため奇形の生き物が現れ始め、怪物の登場。
怪物のビジュアルは今まで見たことのないものでありながら、設定も相まってまさに日本のゴジラで、それもあってか、どこか哀愁が漂っていて何となく愛着が湧いてしまいます。
人間が作り出しただけあって、はるかに強くとても速いです。
ここまででも皮肉だらけなのに、ウイルスに感染しているといって、事件当日に漢江周辺にいた人や、関係者を不当に隔離し、ウイルスにより頭がおかしくなっているの一点張り。
そんな状況でも娘ヒョンソの無事を信じて、家族たちは戦います。
観ているこちら側としては、ヒョンソの無事がわかるようになっているので、なかなか助けられない姿を見ているのが辛いですが、それでも少しずつヒョンソに近づいていくので、家族たちを本当に応援したくなります。
家族の奮闘する姿は笑いあり涙ありでこの作品で一番良かった点です。
ソンガンホさんのダメ親っぷりも最高でした。
最後のグエムルとの直接対決のシーンは迫力満点、でも、まさか。
ポンジュノ監督のこちらの予想を思い切り覆してくれるところは流石、面白いです。
最新作「パラサイト」にも通ずるところもありました。
ウイルス感染者を隔離したり、その感染者を差別したり、現在流行している新型コロナウイルスと似たところがあり、意外にもタイムリーな作品でした。
状況は違えど、こういう風に映画から学べることがたくさんある。
それも映画の重要な役割の一つだと思いました。
割と面白かった
化け物退治に主題をおかないという面白い手法の化け物 ネタでそこに新鮮味があった。
しかし少し長編作品としてはもたない部分があり、それを別のネタを加えてで時間稼ぎして胡麻化しているので全体的には締まりのないものになってしまったような感じがした 。ゴジラ対ヘドラみたいにテーマを公害に絞った方が良かったと思う。
あと、
なんでもファミリードラマにしちゃだめ
それから、ちょっと変わった感じのモンスターネタできたのに
最後がありきたりだったかな
一番良かったところはモンスターの現れ方ですね
× × ×
この映画を韓国版ゴジラと言ってる人が多いが、ゴジラはハリウッド映画
「原子怪獣現わる」 のパクリである。自分のパクリも知らないで人のことばかりパクリみたいに言うのは恥ずかしいのでやめておこう。
ハードルを上げすぎたか・・・?
たしかに、韓国版ゴジラ
監督のポン・ジュノさんが元々学生運動やってた影響か、反政府的な思想の強い作品。
テーマは日本のゴジラと似てる。
韓国の政府や軍や警察、米軍が間抜けに描かれているのは明らかに意図的だろう。
作品自体はテンポも良くて最後まで飽きさせない。
一気にラストまで観ることができました。
ただ、最後の怪獣倒す兵器が毒ガスってのはなんか雑・・まぁ、エージェント・イエローという名前の通り、米軍への皮肉ではあるんだろうけど。
こんなので倒れちゃうんだ?って感じではあった。
ストーリーは、怪獣退治よりも拐われた主人公の娘を救う中での家族の物語。
この娘がこの家族の核。最後残念な結末だったけど、この娘が助けた男の子を主人公が引き取るのは自然な流れだったんだろう。
あと、10%くらいコメディが足されてた感じかな。
怪獣もよく作り込まれたCGで、程よく気持ち悪くて良かったし、重すぎず軽すぎず、ちょうど良い塩梅の作品でした。
ゴジラ+クレしん。温泉わくわくっぽかった。
怪獣映画の皮をかぶった社会派映画?ホラー映画の皮をかぶったコメディ映画?それともオタマジャクシの皮をかぶった在韓米軍映画?
こんなの見たことない。怪獣の造形はエイリアン、カオナシ、オタマジャクシかウナギ犬と、不気味な面構え。しかも動きが無茶苦茶速い!これは、邦画のゴジラシリーズに慣れ親しんだ者がハリウッド版『GODZILLA』を観た時と同じくらいショッキングな動きでした。もしかするとこの動きの差は、日韓それぞれの国技の差、すなわち相撲とテコンドーのスピード感の差がそのまま表れたモノかもしれない。
人を喰い散らし、派手に暴れまわる怪獣は獰猛、残酷でありながら、本来ならば生まれることのなかった自らの存在を嘆き悲しんでいるかのように、必要以上の人間を喰うことなく川に逃げ込んでしまう。因果関係ははっきりしないが、駐韓米軍が不法投棄した化学薬品に原因があったかのように描かれ、初代ゴジラが反核を訴えていたように環境問題をテーマにしているのかと思えます。また深く考えると、米軍の存在そのものを否定した作品なのかもしれません。
コミカルな演出の中にも売店一家の末娘を中心とした家族愛が大切にされ、一方、軍や警察が怪獣を退治することよりウィルス感染を恐れて関った一般人を隔離することに全力を注ぐといったお粗末さをアピールしていました。さすがは『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督。前作ではシリアルキラーの恐怖を描きながら、ずさんな警察の捜査を皮肉っていた内容でしたが、今回は怪獣の恐怖を描きながら、軍、警察、政府、役人などの権力側をすべて風刺しています。
このポン・ジュノ色に欠かせない独特の雰囲気はもちろん個性派俳優の支えあってのもの。親バカぶりを存分に発揮し、笑わせてくれる父親はソン・ガンホ。怪獣に向かってアーチェリーで攻撃する彼の妹にはペ・ドゥナ。彼女は勇ましくカッコいいのに、その無鉄砲さがお茶目で可愛いのです。壁に叩きつけられたシーンでは思わず心の中で悲鳴をあげてしまったほどです。
ラストはちょっと悲しい気分になりましたが、これもポン・ジュノ流なのでしょう。嘆き悲しむよりも自分の行動の達成感に満足し、明るい未来を夢見るソン・ガンホの姿にはホッとさせられました。エンドロール後もお楽しみに・・・
〈2006年9月映画館にて〉
「怪獣映画」ではない
在韓米軍のアホ博士が、漢江に猛毒を流したせいで巨大化した水生生物が人々を襲うというパニック映画。
ぱっと見「韓国産怪獣映画」風だけどそうではなく、突然襲われる理不尽に立ち向かう家族の物語で、漢江の怪物はそのメタファーでしかないので「怪獣映画」を期待して観ると肩透かしを食らう。
このパク一家はみんなダメダメな家族なんだけど、監督のインタビューにもあるように、そんな彼らを繋ぐ“母親”の位置にいるのがカンドゥの娘ヒョンソで、だからあのラストシーンはある種のブックエンド形式とも言える。
最新作「パラサイト」を観たあとだと、ストーリー構成や語り口にやや粗さが見えるけど、ポン・ジュノの一貫した作家性が見えてくる。
パラサイトで思い出してほぼ15年ぶりに再鑑賞。ソンガンホのお肌ツヤ...
いっそのことコメディにしてほしかった
今となっては黒歴史?
怪物は面白かったが人間模様が薄っぺらだと思います
全61件中、21~40件目を表示