「モンスター・パニックと家族愛の物語」グエムル 漢江の怪物 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
モンスター・パニックと家族愛の物語
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KBS京都「新春シアタースペシャル」で4度目の鑑賞。
怪物のデザインが秀逸でした。グロテスクなんだけど、何度も鑑賞するにつけ愛嬌がある気がするから不思議。怪物誕生の原因が原因だけに同情してしまうのかもしれません。
突然の怪物出現にパニックに陥るソウル市民。対応する韓国政府と軍。ある思惑を持って介入し始める在韓米軍。…
真に迫る描写に息を呑む(米軍への批判も顕著)。そのリアリティーは、「シン・ゴジラ」に似た雰囲気でした。
ポン・ジュノ監督作品らしく、容赦無く救いの乏しい物語でしたが、徹底して家族愛を描いている点が好ポイント。
絶望の中に微かな希望を抱かせるのもポン・ジュノ節の特徴であり、本作にもそれはあって、見事に泣かされました。
※修正(2023/08/04)
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