「過去の自分を許し新しい世界に旅立つ青年の話」グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち 林檎さんの映画レビュー(感想・評価)
過去の自分を許し新しい世界に旅立つ青年の話
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良かった。
ウィルの心に寄り添うショーンがいい、とは言えカウンセラーだしね。当たり前と言えば当たり前。それまで何人ものカウンセラーが手を焼いてきたクライアントのショーンがどういう風に心を開いていくのか、が見ものだった。
好きなシーン
・妻を侮辱されて怒るショーン
カウンセラーといえども一人の人間として妻を侮辱されて怒るシーンも、人間味があっていい。それまでの鼻にかかったカウンセラーではなく一人の生身の人間として描かれている。
少し話しはズレてしまうがショーンの登場シーンの授業内容が、「信頼」に関することなのはまぁわかるけど、あからさますぎてたけど笑
・ショーンに連れられ公園のベンチで会話する二人
その後、公園に連れ出して会話するシーンがとても良かった。ウィルの心の扉に少し隙間ができるのが見える良いシーン。
・ウィルがどこか旅立ったことを察知してにやつくチャッキー
あとウィルの友達、チャッキー。ラスト、突然いなくなったウィルに気づいて家のドア前で芝居するシーンがあるのだが、動作のみというか表情を使った表現シーンでここも良かった。まぁ、そういう顔になるよねって。
治療を終えてウィルだけじゃなくショーンも旅立つのがいいよね。最後、ウィルが彼女に会うシーンまでは用意されていないけど、きっとハッピーエンドになるだろうし、その未来は容易に想像できる終わり方。
ウィルが自身の心の奥底にたどり着き解放されるシーンは人が殻を破る瞬間で、ウィルとショーン二人のとても良いシーンなので見て欲しいです。
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