「若き日のマット・デイモンの繊細な眼差しがたまらない」グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち さとうきびさんの映画レビュー(感想・評価)
若き日のマット・デイモンの繊細な眼差しがたまらない
ずっと気になっていた映画。アンコール上映に飛びつきました。
2時間超えの対策ですが、全く長さを感じさせません。
登場人物全員がちょっと出来すぎに良い人なのがおとぎ話的ではありますがそれもまた一興。
見いだされた不遇の天才がテーマかと思っていましたがちょっと違っていました。
若者も、昔若者だった人たちも、それぞれに望んだものがあり、当然全てを手に入れられる訳もなく、なんとか現状と折り合いをつけている。
ラスト近くのベン・アフレックとマット・デイモンが車の前で交わす会話には涙が溢れます。
いかに辛くても自分のしたいこと、行きたい道を迷わず選んだスカイラーの格好いい事!
それが触媒となったように、終盤は様々な人々の人生が再び転がり始めます。
君のしたいことは何だ
君は少しも悪くない
ラストの選択は、長い煩悶を観てきた観客に爽快なカタルシスを感じさせます。
ところで、ジェリーの助手のトム。
彼がなりたかったのは何なのだろう!?
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