「人生の名言集」グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち TSさんの映画レビュー(感想・評価)
人生の名言集
当時ほとんど無名だった若手俳優2人がアメリカの主要映画賞で脚本賞を2つ獲得した作品。
本当に脚本が良くて、「名言」と言えるような台詞がいくつも、自然に、さりげなく出てくる。
「君は完璧じゃない。女の子も完璧じゃない。でも問題はお互いにとって完璧かどうか」
「君は何を聞いても、ああ言えばこう言う。でも「自分が何をしたいのか」 という簡単な質問に答えられない」
「お前は宝くじの当たり券を持ってるのに、それを現金化する度胸がない。皆が欲しがってるのに、それを無駄にするなんて許せない」
コンフォート・ゾーンから出られないウィル。彼の特異な過去と才能がそうさせているということを描きたいのではない。これは私たち皆に当てはまる話だと気づかされる。
共に脚本を仕上げたマット・デイモンとベン・アフレックは自然体の演技も清々しい。
しかし、この作品でもっとも演技が光っていると思うのは、ロビン・ウィリアムズ。辛い過去を背負った聡明で落ち着いた精神科医。知性とユーモアと、懐の深い人間味が全身から滲み出る。
そして、ウィル(マット・デイモン)とショーン(ロビン・ウィリアムズ)のセラピータイムが週1回、きっかり1時間なのがいい。回を重ねる度に段階を追って2人がわかり合っていく様子が見て取れる。ダラダラしないのが作品にリズムを与えていると思った。
この映画の珠玉の名言たちは、これからも色あせることなく、人々の心に光をあてつづけるだろう。人生の名言集のような映画。
Gooood!
Will Hunting !
この映画の題名。
医者はそう言い続けるんですよね。
この原題が僕はホント好きです。
「Good、いい子だ、最高だ、素晴らしいぞ、それでいいんだよ、言う事なしだ、
ウィル・ハンティング君」
ってロビン・ウィリアムズの声が映画の題になっている。