「君は悪くない。」グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち なおさんの映画レビュー(感想・評価)
君は悪くない。
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劇場公開時鑑賞。
前半は不遇の天才数学青年がMITで無双する話かと思ったら(そういうカタルシスもあるが)、ウィリアムズ扮する心理学者との会話の中から真のテーマが見えてきて…。であのセリフ。陳腐な言葉は使いたくないし、何と書いてもうまく表現できる気がしないが、本当に本当に素晴らしかった。無条件に認めてもらえること、絶対的な味方になってくれる人がいることが、どれほど成長過程の子どもにとって大事なことか。後年『きみはいい子』でちょっと似た場面(池脇さん×尾野さん)があってそちらも素晴らしかった。
そして友人たち、特にベンとのシーンは実際の仲の良さもあいまってか、馴れ合いや迎合ではない強い絆を感じた。
難を言えば、恋人(ミニー・ドライバー)とのシーンにそれに匹敵するようなところがなかったことか。
最後はそうじゃない選択があったのはわかるが、それもまた一つの人生。ハーバード大学をやめて役者になったマット・デイモンに重なって見えるし、だからこその説得力もある、と思っている。
こんな演技もできるし監督としてだって実績も残しているのに、なぜ今でもボンクラ感が漂うのかベン・アフレックは…。
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