「もっと結末に意外性が欲しい」フライトプラン Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
もっと結末に意外性が欲しい
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総合:60点
ストーリー: 50
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 65
一緒に搭乗したはずなのに娘は失踪、なのに誰も娘を見たものがいない。ある実験によると、意外と人は通りすがりの近くの人に注意を払わず、隣にいたはずの人のことすら覚えていないことがあるそうだ。とはいうものの飛行機の中で子供は目立つから、一人くらいは目撃者がいてもおかしくはない。それでも一人も目撃者がいないということは本当に子供は幻想の存在に過ぎず、精神的に不安定なジョディ・フォスターが間違っていた、そんな落ちの映画なのだろうかとも考えた。実際それをほのめかすような雰囲気が出ていたし。
もし本当に飛行機の中での誘拐に挑戦したとしよう。今回はたまたま目撃者がいないが、もし目撃者がたくさん出てきたら収拾がつかない。それならば「オリエント急行殺人事件」みたいに実は最初から飛行機の乗客全員あるいは大部分が犯人であるという、大規模な組織的犯罪なのかもという可能性を捨てきれなかった。逆にもし目撃者が出てきたときに、逃げ場のない飛行機の中で犯罪は即座に失敗の可能性がある。子供一人誘拐するのにそんなに苦労はしないだろうし、犯行現場に飛行中の飛行機の中をわざわざ選ぶなんてそんな馬鹿な犯罪をするかなと思いつつ見ていた。
結局事件の真相というか結末は私の考えていたよりもずっとたいしたことがなくて、ちょっと期待はずれでした。あまりに普通なのでもっとひねりが欲しかったし意外性が欲しかった。サスペンスとしては実現性が低く設定に無理がある。
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