フライトプランのレビュー・感想・評価
全45件中、1~20件目を表示
ストーリーが練り込み不足?展開にも無理があった
ヒロイン・カイルが航空機の設計技術者で、機体の構造に詳しく、それ故に連れ去られた娘が貨物室に閉じ込められていることに、早い段階から彼女は確信を持っていたということが本作の「キモ」のようでしたけれども。
ただ本作の場合、実行犯によって彼女がターゲットにされるまでのストーリーにいささか無理があるようで、その点が、評論子的には、最後まで「減点要素」としてつきまとってしまいました。
飛行中の航空機内という、いわば「密室」で、忽然と愛娘の姿が消える―。
その舞台設定は、いわゆるクライム・サスペンスものとしては悪くはありませんし、別作品などで「潜水艦モノにハズレなし」などと世上で評されるのも、水上艦艇(水面に浮かぶ普通の船)などとは違って、狭い艦内のいわば「密室性」が雰囲気を盛り上げるからだとも思うのですけれども。
こと本作に関しては、「最初のボタンのかけちがえ」(最初のストーリー設定の無理)が作品全体のシズル感を殺してしまったようで。
カイル役のジョディ・フォスターの熱演も虚(むな)しく、評論子的には、残念な一本でした。
(追記)
本作は、原題も「FLIGHTPLAN」として、邦題と同じようですけれども。
評論子が寡聞にして知らないだけなのかも知れませんが、フライトプラン(flight plan)とは、航空機が飛行する際に、航空交通管制機関に提出する飛行計画書のことと理解していました。
Wikipediaによると、フライトプランには、出発時刻・経路・高度・速度・燃料搭載量・代替飛行場などが定められるとのこと。
それで、当機の機長が運航管制当局に提出したフライトプランに、何か機長が意図しないような細工が第三者によってなされて、その細工から巻き起こるクライム・サスペンスという予想で鑑賞を始めました。
しかし、本作のストーリーの組み立ては、そうではなかった。
その点で、いささか「羊頭狗肉」の誹(そし)りを本作は免れないだろうことも、減点要素として挙げておきたいと思います。
「ジョディ・フォスター3年ぶりの主演作」というインパクトが先走り過ぎて、ストーリーの練り込みを疎(おろそ)かにしてしまったと言ったら、それは厳しすぎるでしょうか。
(追記)
探偵小説(推理小説)の鉄則に、ヴァン・ダインの二十則というのがあり、その中に「探偵自身、あるいは捜査員の一人が突然犯人に急変してはいけない。」という原則があるようです。
本作にも真犯人の推理という要素があったとすれば、カーソン(本作のスカイ・マーシャル)の立ち位置は、どうなるのでしょうか。
ちなみに、日本のスカイ・マーシャル(航空機警乗警察官)については、「警察庁及び国土交通省としては、本決定を踏まえ、スカイ・マーシャルの円滑な実施を図ることとしています。なお、スカイ・マーシャルの運用の具体的内容等については、セキュリティ上の問題から、公表できませんので、ご理解ください。」(国土交通省HP)とのことで、機内でのその権限など、ネット上にも詳しい情報はないようです。
ただ、「スカイ・マーシャルの実施について」という平成16年12月10日付けの国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部決定(上掲で引用の中の「本決定」のこと)では、航空機警乗警察官は「航空機の飛行中におけるハイジャック犯の制止という…目的のため」に職務を執行するとありますので、日本のスカイマーシャルは、本作のような機内での誘拐事件については、捜査権限はどうやらなさそうで、日本に置き換えて考えた場合は、航空機警乗警察官は(ことジュリアに対する本作の機内誘拐事件に限っては)「捜査員」といえるかどうか、分からないと思います。
これはまずい。
至るところで宣伝していた割には・・・という印象。
話の内容は面白そうなんだがね。
キャストの中に機長役のショーン・ビーンがいました!
ロード・オブ・ザ・リングでボロミア役として出演してました。
吹替を24 -TWENTY FOUR-のジャック・バウアー役をやっていた小山力也さんがやっていたために印象深かったのです。
と横道に逸れましたね。
期待をしてなかったのに期待を裏切られた感じがあったんですよ。
ストーリーもツッコミ所が満載でした。
観ている時はそういうアラ探しのつもりで観てなかったのですが
観終わるとそんな「あれ、これは・・?」「あれって・・・」みたいになる。
一番思ったのは「お前、ちゃんと謝罪しろ!」ってことです。
これは観た人全員が思うのではないしょうか。
人種差別に該当する要素が劇中にありそれを訂正しないまま
終わってしまったのです。
キービジュアルが相変わらずお美しい
さすがはジョディ・フォスター
飛行機という密室で娘がいなくなるというサスペンス作品。
途中ジョディ・フォスター演じる母カイルがおかしい?って思ったり、大掛かりな陰謀?って思ったり、ラストはうまくまとめられてました。
怪しいと思った人がやっぱり怪しくて、そこがわかりやすくて少し残念でしたが、ハラハラドキドキもさせてくれて楽しめました。
一番の見どころは、やはりジョディ・フォスターの演技です。
娘を探す事を絶対諦めない母の強い想いが伝わってきました。
あのアラブ系の人は結局どうだったのかという謎が残ったままなのは気になりますが、全体を通して満足です。
周りの人に無関心、アラブ系の人への差別のような先入観も描かれていて、この2点はどこにでも実際にある問題なのかもしれません。
それにしてもジョディ・フォスターはホントきれいでした。
突っ込みどころが多い映画
自身が設計した航空機内で娘が失踪、誘拐だと思い犯人探しをするという設定は面白い。しかし突っ込みどころが多くて残念な映画。まず、大勢の乗客がいる中でどのように主人公カイルの娘のジュリアの誘拐を成功させたのか、種明かしを期待して観ているのに、明確な説明がされていない。ストーリーの一番のポイントなので残念。
終盤では、カイルの暴走っぷりに危機を感じた飛行機の機長が、いったん近くの空港に着陸する。機長はカイルに言われた通り銀行口座に送金したと主張するが、カイルには身に覚えが無い。この機長の発言により、彼女は誘拐の犯人に気づくことになる。この時なぜか彼女は真犯人以外の人間を全て降ろすよう命じるのだが、ここも動機がよく分からない。
真犯人と対峙するカイル。ここで戦闘になり、最終的にカイルが、犯人の設置した爆弾を逆に利用して飛行機を犯人ごと爆破、娘の救出にも成功する。ここも映画的に迫力のある見せ場を作りたいから入れただけのシーンという感じでつまらなかった。無闇に派手なシーンを入れるとストーリーにリアリティが無くなる。であれば淡々と終わった方が良い。しかも飛行機を爆破したカイルもただでは済まないと思うのだが、なぜか逮捕もされずハッピーエンドになっている。
無理やりな展開
密室劇として見れば、それなりには楽しめると思うんですが、そこが飛行機の中というあまりにも現実離れした設定に、ちょっと頭がついていかず、混乱しました。実際に、航空機の構造に詳しい人が、これならば可能だと思いついて映画化に踏み切ったのかもしれませんが、もう少し、細部を詰めてから映画にしてほしかった。じゃないと、こんなことが本当に起こるんだろうか?という頭の中の疑問が消えないまま映画が終わってしまいます。
肝心なことは、飛行中に居なくなった娘の行方と、やや心神耗弱気味の母親、この組み合わせで、「母親の主張が、妄想によるもので、始めから娘など存在しなかったんだ」というプロットをいかに見る人に信じ込ませるか、に力を注ぐべきで、ジョディ・フォスターの演技がなければ、破たんした展開に終わっていたと思います。
この時期、彼女は母親役を演じ始め「パニックルーム」など、受けが良かったので、、ここでちょっとキャリアが停滞した感じでしたね。
諦めません勝つまでは
なるほど!
ヒロインが寝ている間(いや寝かされている間?)に、犯人が乗客と一部の乗務員に脅迫していたら、ありえる話ではないかと。例えば「機内に爆弾が仕掛けてある。娘を使って彼女を犯人に仕立てる」などと脅すのです。そういった回想なり種明かしのシーンが最後にあっても良いのかも知れないです。映画の前半部のところで、犯人でないキャビンアテンダント女性が、不自然な態度を取っていたのも、”もうすでに脅されていたから”と想像しました。
ものすごく緻密に作られているので、おちを知ってから再び見るのもまた面白い。でもよくまあ、こんなストーリーを思い浮かんだものだなと驚きを隠せませんでした。
謎に翻弄される
突然 夫を亡くした
航空機設計士のカイル
(J・フォスター)が
夫の棺を乗せて故郷へ向かう
最新鋭の航空機内で
起こるサスペンス。
6歳の娘と搭乗したカイルは
少しの時間
居眠りをしてしまい
目覚めると
娘の姿が消えていた。
高度1万メートルの上空で
娘を探す母親役を
ジョディ・フォスターが
熱演しています。
愛する娘の存在証明を
乗員 乗客に聞いて回るが
誰一人として
娘の姿を見ていない
搭乗記録もないという
その、謎に、立ち向かい
母としての強さを見せてくれたり
ヒステリックな演技も
見事なジョディ。
後半、
自身が設計した
旅客機と言う事で
誰よりも、
その構造を熟知している
強味を発揮しながら
ラストへと 場面展開してゆく
カッコよさに感動です。
緊張感がありずっとハラハラでした。 ジョディ・フォスター、こわっ!...
設定が無理ありますが・・・
冒頭から中盤までは「えっ、どうやって展開するの?」と期待を持ちましたが、航空保安官が黒幕とわかってからのチープな展開にがっかりしてしまいました。
ジョディフォスターが飛行機の設計者ということで、飛行機内を勝手知ったる迷路ゲームのように動き回れるという正当性を持たせているのですが、それはちょっと無理がある。乗客もいろいろ伏線かと思いきや、アラブ人も含めただの一般人でした。
飛行機がE474という謎の飛行機で、表面塗装もグレー一色という謎の塗装だったのも、なんかALTO航空という設定があったのにもったいない。
最後に煙の中から子供抱えて歩いて来るところはシュワちゃんの映画かと思ってしまう。
いろいろ設定が残念な映画でした。
コント:飛行計画
所謂、子供が失踪→捜索に奮闘する母親→母親の精神異常説(子供は存在しないのでは?)→真犯人判明→子供救出、ものです。
似たようなものが複数ある中でも最低の出来だと思います、不確定要素多すぎて計画失敗する可能性高すぎでしょw
ポンコツすぎる犯人とパニックになっているにしてもあまりにも常識のない目茶苦茶な母が騒々しくて、不思議とあまりお母さんを応援したくならないw
ジョディ・フォスターは才女で有名ですが台本、脚本を読んでおかしいとか思わないのかな、、?
でも母(ジョディ大好き)はこの映画凄く好きだと言ってましたので美しいジョディ・フォスターを見たい人におススメします。
娘ちゃんの書いたハートを指でなぞるシーンは綺麗でした。
謎が謎のまま終わる映画
とある映画を紹介してくれるユーチューバーがこの映画を絶賛していたので視聴してみる事にしました。
序盤こそ展開を推理する事で楽しめましたが、展開がわかると一気に冷めました^^;久々にこんな駄作見たような気がします。
いくらなんでも機内で誰にも気付かれず娘を誘拐して機械室に隠すなんて無理でしょう!あと娘は乗っていなかったと機長やCAが母親に伝えますが、いくらなんでも飛行機内、飛行機内になくても空港に監視カメラあるでしょう。夫のいたとされる病院に連絡はとっているのになぜ空港に連絡取れない?
これが謎解きされるなら「なるほどー」ってなったのかもしれませんが、まったく詳細は明かされず。犯人の動機もよくわからない。だから飛行機内で誘拐する意味もわからない。
そんな映画でした。
シックスセンス的と思わせながら実は、、、
客室添乗員に協力者がいたとしてもあんなにうまくいくのかなという多々ある突っ込みどころはおいといたとして、棺を開けっぱなし&シリア人に最後謝らないは、人としてどうなの???、、、と書いているうちに3.5個あった星が1つになってしまった。唯一よかったのは上映時間が短めだったこと。
全45件中、1~20件目を表示