「「兆しの恐怖」を味わう映画だったのか」エクソシスト ディレクターズ・カット版 pekeさんの映画レビュー(感想・評価)
「兆しの恐怖」を味わう映画だったのか
「午前十時の映画祭」で鑑賞。
有名な作品なので内容はなんとなく知っていたけれど、まさかアザーン(イスラム教における祈りの時間を知らせる呼びかけ)から物語が始まるとは意外でした。
時間をかけてじわじわと観客を追いつめていく手法と手腕はさすがだと思いました。
けれども、「怖さ」ということで言えば、それほど怖くなかったです。
不気味だけど、怖くない。
汚物を吐くところなんかでは、笑ってしまいました。
たしかに面白く、見応えじゅうぶんでしたが、前半、人物の関係が少々わかりにくかった。それから全体を通して見たストーリーの繋がりにもわかりにくいところがありました。もう一度ていねいに鑑賞すれば、それらのもやもやがスッキリするのかもしれないですね。
――と、こんなふうに映画の感想を書き終えてから、ほかの方のレビューを読んでハッとさせられました。
僕はリーガンのシーンに着目しすぎていたようです。本作は「兆しの恐怖」を味わう映画だったのですね。そこのところの意識が足りませんでした。
相変わらず自分のものの見方は浅いな、と今回も反省です。
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