エミリー・ローズのレビュー・感想・評価
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初めて恐怖を感じた悪魔物
悪魔にとり憑かれた女子大生エミリー・ローズにムーア神父が悪魔祓いを施すが、エミリーは死亡。
ムーア神父の弁護を引き受けた野心的な女弁護士、エリンは、ムーア神父の願いを聞き入れ、かつ自分のキャリアのため、裁判に勝利するために、意外な弁護方針を打ち出す。
それは、法廷の中で、悪魔の存在を証明するというものだった。
「悪魔の存在を信じますか?」ということは、
「神の存在を信じますか?」ということと同義である。
悪魔も神様も信じてないので、悪魔物は怖がりな私も気軽に見れる分野だったが、これ見て初めて怖いと思いました。
悪魔が?いやいや、真に怖いのは神様ですよ。。。
真実を題材にしたオカルト法廷劇
「真実の物語を基にした作品」
という言葉に弱いので気になっていた作品。
他の映画のDVDに入っていた作品紹介の印象とは随分違って
ホラーの要素を含んではいますがれっきとした法廷モノ。
題材の“悪魔祓い”という言葉の持つ響きや
ホラー映画風の描写の作品紹介映像で持っていた先入観を覆し
どっしりとした見ごたえのある作品でした。
法廷での争点となる「悪魔祓い」という宗教的な行いと医学的な見地。
言い換えれば科学と信仰との対決。
そもそも宗教というもの自体が非科学的に感じるのは
無神論者というか無関心論者の多い日本の感覚なのでしょうか…。
僕自身これまで生きてきた中で霊体験の類いは一切ありません。
でも子供の頃から心霊現象やらUFOやらUMAやら
超自然現象的な話は何故か頑なに信じていて
心霊スポット巡りなんかには絶対について行きません。
TVで超自然現象の特集番組に出演して
「科学的根拠は!?」なんて言ってる大学教授を見てると
現代の科学がこの世の真理のどれほどを解明してるつもりなのか
もの悲しさすら感じます。
地球の長い歴史からみたらほんの最近出てきた人間。
その若輩者が全てを知った風な言い草。
きっとまだまだ人間が解明していないことは山盛りなはず…。
というのが子供の頃から一貫した考えなんですね。
動植物の新種ですら毎年すごい数が見つかってる訳で
ましてや目に見えない“力”の解明なんて…
そんな僕も神や悪魔の存在そのものを信じてる訳ではありませんが
当事者でもない専門家たちの語る医学的な後付けの見解よりも
目の前に起こった超自然的な現象に資力を尽くした当事者の言葉。
これが心情ってものです。
車を運転中にちいさな交差点で微妙に止まりきれていなくて
待ち構えていたパトカーに一時不停止で捕まったとき、
すぐ横を凄いスピードで暴走する改造車両…。
「本当の意味で捕まえるのはあっちでしょ??」
というのとはちょっと違いますが、まぁそういう感じです。
とにかく、予告編にだまされずに一度観て下さい。
なかなか見ごたえのある良い作品でした。
※他サイトより転載(投稿日:2008/10/14)
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