「若くして命を落としたエミリーは"悪魔にとり憑かれていたのか?"、ま...」エミリー・ローズ yosさんの映画レビュー(感想・評価)
若くして命を落としたエミリーは"悪魔にとり憑かれていたのか?"、ま...
若くして命を落としたエミリーは"悪魔にとり憑かれていたのか?"、または"酷い精神病だったのか?"というテーマで、史上始めて"悪魔祓いによる過失"を取り上げた裁判を描いた、実話を元にしたベストセラー小説を映画化した力作であります。ジャンルで分けるとホラーになるんだろうけど、科学的や医学的観点から被告人を追い詰める検事と、無神論者ながらも超常現象を立証しようとする弁護士との知的な戦いは、法廷サスペンスとしてもひじょうに良質で面白い。
もちろん怖いシーンもたっぷりある。その恐怖描写は、神だとか悪魔だとかキリスト教の話ではあるけれど、ハリウッドホラーの定番である派手な血飛沫もスリリングな追い駆けっこもない"ゾクリとする怖さ"を持った本作は、どちらかというと日本人向きなような気がします。
てゆうか、悪魔に憑かれたエミリーを演じるジェニファーさんの鬼気迫る演技は、その後の彼女のキャリアを心配してしまうほどもの凄いです。
怖いけど……哀しい。そんな映画です。
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