エデンより彼方にのレビュー・感想・評価
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樹木をはじめとした、生活圏身近の景色が美しい。 また、特に紅葉が見...
樹木をはじめとした、生活圏身近の景色が美しい。
また、特に紅葉が見事。
紅葉を見られなかった年には、それだけでも本当におすすめ。
50年代のノスタルジーを感じさせる生地・壁・街の色も美しく、重ねておすすめ。
でありながら、厳しい人種差別の部分を次々とあらわにし淡々と続いていく。
ジュリアン・ムーアは差別を一つ体験するごとに、美しさを増していく。
薄紫のスカーフの儚さ、柔らかさと対象的な、深い瞳が印象深い。
人類は前進しているか
ジュリアンムーア好きにはたまらなかった。毎日着飾るジュリアンムーアの魅力に何故気付かないんだ!と憤るのは、もはや監督の術中にハマっていると言う事なのだと思う。
監督はハンデのある恋愛を撮るのが得意だの思うけど、今回もゲイであったり黒人との恋愛が描かれてるのだけど、やっぱり上手く行かず切なさが残った。
今ではもう少し上手く行ってたのではないか?と言う恋愛も手放さずにはいられない主人公が時代の犠牲者のように思えてならなかった。
ゲイが病気だと信じられてたり、黒人差別は今でこそ少なくなってるけど、
噂話好きのおばさんや友だちのやってる事は今SNSで行われてる事と何ら変わらない事に人類は前進しているのか?と思った。
ぜんぶ気に入った!
実はタイトルとかエンドロールとかもこの年代風にしてあってめちゃくちゃオシャレ。終わるタイミングもちょうどいい。
それにしても男はクソですな。男って一括りにはしたくないけど、アレは酷すぎる。本当に奥さん可哀想。友達もしょーもなかったし。だから金持ちってイヤなんだよなあ………って、これじゃ自分も差別しちゃってますな。どこからがダメなんだろう、と考えてしまいます。
あの庭師はかっこよかったなあ。落ち着いてる感じとか。ラストの電車が発車するシーンで、小声でなんか言うのも渋い…かっこよすぎるぞ…
それに比べて旦那は酷いなあ。黒人にはどーのこーの言っといて、自分だって同性愛者だろ!気持ち分かるだろ!他人とは違う部分が表に出てるかそうでないか、それだけの違いなのにあんなに立場が変わっちゃうのは見てて苦しかった。
ジュリアンムーアやっぱり綺麗だなあ。なんか今と比べてゴツさ感じたけど。
この人もさ、もっと自由に生きるのが合ってるんじゃないかなあと思ったりして。自分の言いたいこと言えて、偏見のない場所のが合ってるよ。でも子供もいるし中々難しい。この時代の生き辛さを感じた。
音楽も秀逸だった。音響賞ものです。
重いテーマに真っ向から向き合った映画でした。
クラシカルな美しさ
色彩の美しさに目を奪われる。
グリーン、オレンジ、レッドといった風景やインテリア、衣装と鮮やかな色が全体に溢れていて、とても美しい。
クラシカルな優美な音楽とレトロな雰囲気の映像が心地よく楽しめる。
アメリカの保守的な時代に生きる心広い美しい主婦が、夫や友に裏切られ傷つきながらも、凛とした姿で生きていく。ジュリアン・ムーアにはぴったりの役どころだったと思う。
心惹かれる人との美しい関係。この見せ方も、古き良き時代の映画を思い出させる。
レトロなファッションが好きな人にはオススメ。
好きな女優さんの1人のジュリアン・ムーア主演ということで、TVでたまたま見たけれど、想像以上に好きなタイプの映画だった。
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