「「聞こえる?」「聞いてる?」「聞いて!」」ドリームガールズ shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
「聞こえる?」「聞いてる?」「聞いて!」
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映画「ドリームガールズ」(ビル・コンドン監督)から。
アメリカ・ブロードウェイで大ヒットしたミュージカルの映画化。
華やかなショービジネス界のサクセスストーリーと
その裏にある確執や裏切り、挫折といった様々な人間ドラマ、
そんな作品紹介がピッタリの作品だった。
「コーラスライン」や「バーレスク」と、ひと味違った感覚だが、
どの作品も、そこに人間の生き様が描かれている共通点がある。
今回、ずっと傍にいながら、本当の自分を理解してくれない・・、
と嘆くシーンが場面設定は違えど、何度か繰り返される。
それも「リッスン」というテーマ曲を始め、素敵な音楽に合わせて
彼ら、彼女らの心の叫びが伝わってくる。
「リッスン」(Listen)は「聞く」と訳される英単語の1つだけれど、
「聞こえる?」「聞いてる?」「聞いて!」
その和訳は、その時の感情に合わせて、使い分けられている。
外国人は、音のトーンや強弱、前後のフレーズによって、
その意味を理解しているんだなぁ、と納得した。
「自分の存在に気付いて欲しい」という人間本来の性を
うまく表現した作品、そんなことを感じさせるメモが溢れた。
字幕の訳は「聞いて」だったが、本当は「聴いて」なんだろうな。
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