「Brother文化いいなぁ」ドリームガールズ MAPLEさんの映画レビュー(感想・評価)
Brother文化いいなぁ
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ブロードウェイの映像化のコツを、シカゴでがっつり掴んだビルコンドン監督のドリームガールズ。映画館で歌に圧倒され、DVDで何度も見ています。ジェニファーハドソンはビヨンセを霞ませる程だし、霞むとわかった上であの役に生い立ちを重ねて、全力で挑んだビヨンセも後半の魅せ場で炸裂。アニカローズは大人しい役ですが、オーディション映像では物凄い迫力です。
ソウルミュージックは放送もされず白人に盗まれる時代に、悪知恵と売れる音楽を追求するカーティスの商才により、登場人物達は暮らしぶりも洗練され歌手として登りつめる。ところが、ベトナム戦争や黒人と白人の抗争が激しさを増す中、売上重視のカーティスの圧力で、込み上げる虚しい想いを乗せる音楽を失くしてしまった登場人物達。苦しい時こそブラザーとして許し助け合い、絆を取り戻す登場人物達はソウルフルです。CCの書くpatienceは絶対売れたのに!
脚本、演出、カメラワーク、衣装、全てに妥協がない製作者達のソウルフルも、素人の私にも伝わってくる2時間で、こんな大作をチームで全力で完成させるのはどれだけ大変だっただろうか、こちらも集中して見なければと思わされます。
モータウン音楽に極めて似て異なる作り込まれたメロディーが沢山出てくるし、ジェームズブラウンやジャクソン5やダイアナロスや彼女を慕う幼少期のマイケルなど、モータウン歌手のオマージュも、とても嬉しかったです。
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