「放埒の日々よ」紅の豚 jellyfishさんの映画レビュー(感想・評価)
放埒の日々よ
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なんて言いながら、頬へのキスで固まったりジーナが待っていると聞いただけで真っ赤になったり、お金の扱いは大胆だとしても女性に対してはとても奔放に見えない。イタリアが舞台だけどポルコのそういう面に日本人っぽさを感じて安心し、素直に見られる。
豚になった理由は映画の中で明かされないが、自分で自分に呪いをかけたと以前どこかで説明されたらしい。気ままに生きているように見せているだけで、昔の仲間がみんな死んだのに一人生きている自分が許せず人間から切り離してしまったのかもと思った。誰かと深い関わりを持たないようにふらふら飛び回り、孤島に住んで、むしろ自分を縛っているようにも見える。
ジーナに対してもそういう理由で近づかないのでは…また、大事な仲間の大事な人という思いもあって気安く手を出せないんじゃないかな。
豚になった理由が、この映画の一番の見どころになるのかと思っていたので何も説明されないことに驚いた。
ジーナとの後の関係もあえて語られず、視聴者が色々と自由に想像できるようになっている。
主人公の飄々とした感じと通じていて、何だかいいなと思った。
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