「ダンディズムの具現化」紅の豚 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
ダンディズムの具現化
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"金曜ロードSHOW!" で鑑賞。
原作マンガは未読。
何度観たか分からない。観飽きない。本当に名作だ。これから何回でも観たい。未来永劫語り継いで欲しいと思う。
飛び出すセリフの数々が耳に残るものばかり。声と絵が完全にマッチしていてしっくり来るからこその説得力だろう。
エスプリの効いたやり取りが最高だ。ダンディズムが匂い立つ。ダンディズムと云うやつはとても気障で、愛おしい。
ポルコのカッコ良さに惚れ惚れする。しっかりした信念を持った男だからこそ、滲み出るものなのだろう。
その信念に女性は惹かれるのかもしれない。見た目が豚であっても。男の理想の具現化がポルコなのである。
まさに「カッコいいとは、こういうことさ」。宮崎駿監督は「カッコいい」の本質を熟知していると感じた。
映画自体が大人っぽい雰囲気なのも良い。歳を取れば取るほど、その魅力にヤラれていくような気がする。
[余談]
キャラクターの表情のひとつひとつが、とても繊細に描かれていることに驚かされる。ふとした表情に見える心の動きが実写顔負けである。否、もしかしたらそれ以上かもしれない。
[以降の鑑賞記録]
2022/01/14:金曜ロードショー
2025/05/09:金曜ロードショー
※修正(2025/05/09)
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