「主人公は豚じゃないとダメ」紅の豚 なごみさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公は豚じゃないとダメ
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小さいときに初めてこの映画を観たとき、衝撃を受けました。何に衝撃を受けたかって、「大人の世界」にです。渋い主人公、ロマンチックなレストランに、色気溢れるお姉さん。しかも舞台はイタリアで、より自分からの遠さを感じていました。
しかし、よく観てみると「ん?笑」と思う場面がたくさんあるんです。
まず、主人公は豚。空賊たちは単純。ジーナに惚れた飛行艇乗りカーチスの心は少年。
かっこいい「大人の世界」の住人だからといって、みんなの全部が「大人」な訳ではないんです。みんな弱さと強さがあって、すごく人間らしい。そういうところが「自分から遠い世界の物語」に親近感を湧かせてくれるし、ファンタジーな宮崎駿ワールドに魅了されます。
飛行艇に乗っているシーンでは映像に臨場感があって、観ていてとても気持ちがいいです。
加藤登紀子さんの「さくらんぼの実る頃」はあのレストランの雰囲気とジーナにぴったりで、呑まれるよう美しさです…!
やりたいことがあって、明るくて、男とか女とか関係ない強さを持っているフィオが大好き!憧れの存在です^^
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