「普遍的な出会いと別れ。」プラダを着た悪魔 BDさんの映画レビュー(感想・評価)
普遍的な出会いと別れ。
41歳のオジサンで(なぜ今更見たんだろう)出てる人達が着てる服装なんかビタイチわかりませんでしたがしっかり楽しめて後味の良い作品。
アンディとミランダは要するに2人とも真面目なのだ。仕事に一生懸命で、夢中になると周りを顧みない。ただ、純粋まっすぐでまだまだ若いアンディに対してミランダは熟練の妖怪で、自分の立場を守るためには長年の部下を騙すことも厭わない。外から見ると真逆に見える2人が出会い、通じ合い、価値観の違いで別れる。けれど認め合う部分は変わらない。これってすごく普遍的なストーリーで、そこを丁寧に描き切っているからこそオジサンにも刺さるようになっているんだなと思う。
ファッション業界を描いているにも関わらず青いセーターのくだり、努力じゃなくてグチのくだりなど、何も知らない人にもとても腑に落ちる一節が作られており見てて「ここは一旦耳閉じとくか」という場面がない。ガッバーナのスペルが分からないくだり、ああこれならオジサンにもよくわかる笑。BTTFのカルバンクラインのくだり並みの分かりやすさ。普遍性っていうのはこう言う感覚のちょうど良さなんだよなって思う。
もちろんですが、細かいことがわからなくてもアンハサウェイのモードファッションとても素敵でしたし、オープニングのシーケンスのワクワク感など、見ていて心地のいいシーンばかり。見てないオジサンがいるとしたら、オススメですよ笑!
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