ザ・ガール・イン・ザ・スノウ

解説・あらすじ

「カンヌ監督週間 in Tokio 2025」(25年12月12~25日/ヒューマントラストシネマ渋谷)で上映。

2025年製作/98分/フランス
原題または英題:L'engloutie

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
ルイーズ・エモン
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映画レビュー

3.5 カンヌで注目の女性監督の長編第一作でなかなかの意欲作

2025年12月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

1899年フランスの山奥の寒村に赴任した若い女性教師エメ。
言語すら通じない中、土着の風習や生活洋式の違いに戸惑いながらも、子供たちへの教育や市民化という使命感に燃えるヒロイン。
太陽光と火だけを光源にしたドキュメンタリーのような映像の連続。

このまま啓蒙主義的なお話しが進行するのかと思いきや、全くそうではなかった。
比較的序盤から主人公の欲望処理の描写が何度かある。純真な若者が靴底に鋲を打つシーンも結構あざとい。
やがて事故が起こる。中盤からはミステリアスかつ呪術的な様相を帯びてくる。物語展開への興味は増幅されるが、逆に劇映画を観ているという感覚に引き戻される。

物語を閉じ込めるなと怒った村人たちが、エメを閉じ込めてしまうのは面白い。

ラストは、雪山の閉塞感が強すぎた反動なのか、雪解け後の春の息吹、緑の開放感が圧倒的に迫ってくる。

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