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映画レビュー
カンヌで注目の女性監督の長編第一作でなかなかの意欲作
1899年フランスの山奥の寒村に赴任した若い女性教師エメ。
言語すら通じない中、土着の風習や生活洋式の違いに戸惑いながらも、子供たちへの教育や市民化という使命感に燃えるヒロイン。
太陽光と火だけを光源にしたドキュメンタリーのような映像の連続。
このまま啓蒙主義的なお話しが進行するのかと思いきや、全くそうではなかった。
比較的序盤から主人公の欲望処理の描写が何度かある。純真な若者が靴底に鋲を打つシーンも結構あざとい。
やがて事故が起こる。中盤からはミステリアスかつ呪術的な様相を帯びてくる。物語展開への興味は増幅されるが、逆に劇映画を観ているという感覚に引き戻される。
物語を閉じ込めるなと怒った村人たちが、エメを閉じ込めてしまうのは面白い。
ラストは、雪山の閉塞感が強すぎた反動なのか、雪解け後の春の息吹、緑の開放感が圧倒的に迫ってくる。
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