機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 10周年記念新作短編「幕間の楔」のレビュー・感想・評価
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儚いひととき
凝縮された短編
ウルズハントと分けて評価できるのありがたい。
時間は短いですが、観に行った甲斐がありました。本当に。
この短編が見たくて劇場に足を運びました。
鉄血のオルフェンズならではの戦闘シーン。
打撃の音響や臨場感が凄くて鳥肌が立ちました。
バトル中も、バトル後のクールダウンするバルバトスもメチャクチャカッコいい。
大迫力の劇場のスクリーン、音響で体験できて感無量です。
鉄華団は本当に名優、盟友揃いというか。この短い尺で一瞬で物語に引き込まれてしまう。
伊藤悠さんのイラストがふっと現れ消えていくエンディングが胸に迫ってきて涙出てきました。
岡田麿里さんの脚本のオルフェンズが自分は好きですね。
鉄血のテレビシリーズに関わった制作者の方は本当に作品に対する愛が深く、奇跡的な面々だったんだなと改めて思いました。
この16分の為に2000円払ったようなものですが、本編の新映像見れただけでもファンとしては嬉しいです。
しかし予算が下りなかったんでしょうけども、ウルズハントの編集も内容自体も酷かった。
今後の鉄血に繋がらなくなってしまったんじゃないかと、興行については残念な気持ちがあります。
テレビシリーズの特別編集版でもいいので劇場版長編お願いします!
たった16分の為に行ってよし!
冒頭の「週替わり特典映像第2弾は「映画ではお静かに」!ユージン、シノ、タカキ、ヤマギ、チャド、アストンが登場!」という寸劇楽しかったですww
ほぼ絵は動かない紙芝居状態ですが、声優さんの6人の掛け合い楽しかったです
本編はたった16分
TVシリーズの間にあった平和なちょっとした隙間のお話
この16分の為だけに2000円(前売り1800円)払ってよかったです!
エンディングの複数の描きおろしイラストもめっちゃくちゃよかったです!
そして入場特典の伊藤悠先生描きおろし漫画冊子を手に入れるだけでも行く甲斐がありました!
TVシリーズの結末を思うと、まだ未来を見てキラキラしているその16分は切なくもあります
でも見たかった10年前にタイムスリップできて大満足です
久しぶりの再会
■ 作品情報
監督は長井龍雪。脚本は岡田麿里。主要キャストは三日月・オーガス役の河西健吾、オルガ・イツカ役の細谷佳正。
■ ストーリー
クーデリア・藍那・バーンスタインの護衛任務を成功させ、アーブラウ代表指名選挙での活躍によりその名を圏外圏全域にまで知らしめた鉄華団が、火星へ帰還した直後の状況を描く。彼らが組織のさらなる拡大を目指し、時に強硬な手段も用いながら活動を進める中、鉄華団の団長として不慣れな職務に孤軍奮闘するオルガ・イツカが抱える重圧と苦悩を見た三日月をはじめとする鉄華団の仲間たちは、彼の助けとなるべく、ある行動を計画する。
■ 感想
本作は「特別編集版 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント 小さな挑戦者の軌跡」との同時上映で劇場公開された短編作品です。しかし、そのことを知らず、そもそも「ウルズハント」がスピンオフ作品だということも知らず、てっきり「鉄血のオルフェンズ」の新作長編だと思い込んで劇場に足を運んでしまいました。そのため、上映が始まってすぐに、思っていたものと違うことに戸惑ってしまいました。事前に情報収集を怠った自分が悪いので、その点については何も文句はありません。
しかし、メインの「ウルズハント」が、正直なところあまりにも退屈で、不覚にも睡魔に襲われてしまいました。結果として、いざ本作が始まった時には、意識が朦朧としてしまい、ほとんど内容が頭に入ってこなかったのが、本当に悔やまれます。
それでも、朦朧とした意識の合間から、久しぶりに鉄華団のみんなに再会できたことは、心からうれしく思います。しかも、みんなとてもいきいきとしている!そういえば、冒頭のポップコーンをめぐる茶番劇も、まるで彼らの日常を覗き見ているようで、とても楽しかったです。それだけに、もし三日月やオルガたちが…と想像せずにはいられません。そう思うと、楽しくてうれしいはずの光景を見れば見るほど、同時に込み上げてくる切なさで胸がいっぱいになります。なんだか、もう一度テレビアニメ全話を見返したくなりました。
火星
祈りの短編が示した“もしも”という希望
10周年を祝う記念作品というより、ファンの“心の整理”のために存在する短編。わずか数分の映像の中で、我々は再び三日月・オーガスとオルガ・イツカの姿を目にする。しかし、その刹那の再会が、むしろ彼らの死を改めて思い出させる構造になっている。作品を見終えた観客は、感動よりも「祈り」を捧げたのではないか。
この短編は、物語的には本編第一期と第二期の間を埋める“過去”を描いているが、観客にとっては「もしも彼らが生きていたなら」という“未来”を想起させる。つまり、制作側が描いたのは過去だが、観客が見ているのはifの未来である。そこに、この作品の最大のねじれと魅力がある。
鉄華団というチームは、ガンダム史でも異色の存在だった。理不尽な社会構造の中で、少年兵たちが仲間を信じ、理想に殉じ、無惨な結末を迎えた。彼らの死は“救いのないリアリズム”として受け入れられたが、同時にその潔さがファンの心に深く残った。だからこそ10年を経て、彼らが再びスクリーンに姿を現すだけで胸を締めつけられる。
「幕間の楔」は、ストーリーの補完というより、ファンの喪失感を癒やすための儀式ではないだろうか。特筆すべきは、余計な説明を削ぎ落とし、ただキャラクターたちの“息づかい”を再現した点。音と作画の密度、そしてセリフの少なさが、逆に言葉にならない情念を観客の側に呼び起こす。まるで制作陣が「もう一度会わせてあげる」と言いながら、ほんの数分だけ夢を見せてくれたようだ。
しかし、だからこそ複雑な後味が残る。ファンは知っている。彼らがこのあとどうなるかを。それでも、もう一度この“幕間”に触れることで、「もし別の未来があったなら」と思わずにいられない。短編としては完成している。だが、観客の心には未完の物語が再び動き出してしまう。
本作は、10周年という節目に放たれた、“ifの祈り”を共有するための作品であり、続編の布石でも、過去の再演でもない。死を受け入れながら、それでも彼らの魂がどこかで生きていることを信じたい――そんなファンの願いに、静かに応えるための映像詩である。
ガンダムバルバトス、ふたたび!
三日月が駆るバルバトスと再開!バルバトスが犀星へ整備に送られる前のストーリー!オルガ、三日月たちが輝いてました!すごくよかったです!ウルズハントより良かったです!
TVシリーズ一期と二期を繋ぐ物語
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