私の愛のかたち
解説・あらすじ
2025年・第38回東京国際映画祭「ウィメンズ・エンパワーメント」部門上映作品。「香港映画祭2025 Making Waves - Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」(2025年11月28日~12月1日/TOHOシネマズ六本木ヒルズ)上映作品。
2025年製作/105分/香港
原題または英題:像我這樣的愛情 Someone Like Me
2025年・第38回東京国際映画祭「ウィメンズ・エンパワーメント」部門上映作品。「香港映画祭2025 Making Waves - Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」(2025年11月28日~12月1日/TOHOシネマズ六本木ヒルズ)上映作品。
2025年製作/105分/香港
原題または英題:像我這樣的愛情 Someone Like Me
脳性麻痺の若い女性ムイが、障碍者を対象に性的サービスを提供する施設を訪れ、ボランティアのケンに出会い…
ファレリー兄弟作品など「障碍者はピュアで無垢」と捉えがちな世間のイメージ(レッテル)にクエスチョンを突き付ける映画は少なくないが、本作は「障碍者の性」というよりセンシティブなテーマに踏み込んでいる。障碍者だって人間なのだから、性欲を抱くのは何も悪くはない。そうした者達に秘密裏に性的サービスを施す団体があるというのも知らなかったし、もっと言えば女性の障碍者が身体を鑑みて子宮を摘出するケースがあるというのも初めて知った。
手術を受ける前にセックスというエクスタシーを感じてみたいというムイに応対するケンも、実は訳ありな事情を抱えており、はたしてこの2人がどうなるか…という展開が続いてのラストが辛すぎる。安易なハッピーエンドにしなかったのは、障碍者云々ではなく「一人の人間」として考えてほしいというメッセージと受け取った。