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映画レビュー
かぼちゃのトゥクトゥクに乗ってパーティーへ
カイロの裕福な家でメイドとして働く8歳の少女トハ。トハは、雇い主の娘で親友のネリーの誕生日パーティーを開くために奔走する。
天真爛漫な年相応のトハが夢見てた願いは…
子どもが子どもらしく、未来に希望を持つこと当たり前ではない
ぬいぐるみ代わりに自分でタオルで作ったクマで淡い夢と哀しみを拭う
カイロのモールにレアンドロ・エルリッヒのスイミングプールがあった
キービジュアルに使われてるトハが寝転がっている青いタイルがそれ
今回の東京国際映画祭で一番見たかった作品、予想以上に良かった
どうか全国公開されますように
自身の誕生日を知らない子がたどる辛い現実
エジプトの首都カイロの富裕家庭でメイドとして働く8歳の少女トハが、雇い主の娘の誕生日パーティーを開く為に奔走するも…
まず、エジプトにも格差社会がある事を知らなかった。それが地域的や宗派的な理由なのか何なのかまでは分からないが、トハの実家では母も姉妹達も働かないとならない。冷たい川に潜って獲った魚をその夜に行商で売る。児童に労働させるのは違法にもかかわらず、生きていく為にはやむを得ない。被差別部落生まれの子が、家計を支える為に守り子のバイトをしていたかつての日本と重なる。
おまけにトハは文字も読めなければ自分の誕生日がいつかも知らない。メイドとして働く家の老婆は差別心を隠さず、母親は平等な目線でトハに接するも、実娘と同じぐらい慈しんでいるかというと…とにかく辛い事だらけ。「そんな事したら怒られるのは確実だから何もしないで」と観てる側は思っても、無邪気な彼女には当然伝わらないもどかしさ。
貧困層で暮らす子が主役の映画の子役は演技経験がなかったりするケースが多々ある。トハ役の子はどうだったのかは分からないが、ラストのあの表情が演技だったらマジで大物女優になれると思う。それだけ残酷な顛末だった。
ジェイミー・フォックスがプロデューサーを務めた経緯とか、エジプトの格差はどうなってるのかとか、それこそキャスティングはどう決めたのかとか、色々と知りたかったのに残念ながらQ&Aなし。こういう作品だからこそQ&Aは必須だと思うんだけどなぁ…

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