死のキッチン
解説・あらすじ
2025年・第38回東京国際映画祭コンペティション部門上映作品。
2025年製作/96分/タイ
原題または英題:Morte Cucina
スタッフ・キャスト
- 監督
- ペンエーグ・ラッタナルアーン
- 製作
- ソーロス・スクム
- 製作総指揮
- エリック・クー
- 脚本
- ペンエーグ・ラッタナルアーン
- 撮影
- クリストファー・ドイル
- 編集
- パタマナッダー・ユコン
- 音楽
- ウィチャヤー・ワタナサップ
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2025年・第38回東京国際映画祭コンペティション部門上映作品。
2025年製作/96分/タイ
原題または英題:Morte Cucina
高級レストランのシェフをしていた女性の前に、過去にトラウマを与えた男が現われた事で、料理で復讐を図ろうと…
去年のTIFFグランプリ作『敵』と並ぶ飯テロ映画なので、空腹状態で観ると辛いかもしれないので一応。そして率直な感想は「女は怖い」。まあ復讐される男に完全な非があるのは当然だとして、じんわりじっくりと男を弱らせていくその執念に感服する。
とかく女性への戒律が厳しいムスリム社会が下地にある作品だと、TIFF上映作では『タタミ』があったけど、こちらはもっと土着的というかほとんど難癖状態。ただ、女性が追放された事情と男への復讐があんまりリンクしていない。監督によると2つのストーリーをまとめたらしいが、まとめ方に難が…今回のTIFF上映作の中でもかなり期待値が高かっただけに余計残念。
憎さ余って可愛さなんたら…とはよく云われるが、終盤に向けてそれが色濃くなっていく展開は分かりやすくもあるし、食欲と性欲はコインの裏表なのか。