農村住宅改善

解説・あらすじ

「ゆきははなである　新野の雪まつり」などのドキュメンタリー作品で知られる映画作家・野田真吉がキャリア初期の1941年に手がけ、「考現学」の祖として知られる建築学者・今和次郎らによる東北農村住宅の実態調査を記録したドキュメンタリー。

1940年、民家研究の専門家でもあった建築学者の今和次郎は、「住宅は生活の容器である」という視点から、東北地方一円の農村住宅の実態調査を実施した。本作ではその調査隊に随行し、苛酷な自然環境のなかで暮らす東北地方の民家の様子をとらえながら、農村の生活改善の必要性を説く。戦前の家の様子などが克明に記録されていることから、映像資料としても極めて貴重な作品。

特集上映企画「野田真吉特集　ゆきははなである」（2025年12月6日～、ポレポレ東中野ほか全国順次開催）上映作品。オリジナル版は現存しないため、オリジナル版を短縮し戦後公開したバージョンを上映する。

1941年製作／20分／日本
配給：ノーム
劇場公開日：2025年12月6日