「本家・異常気象」デイ・アフター・トゥモロー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
本家・異常気象
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BSでやっていたので久しぶりに観なおした。本作以降、異常気象ものが乱作され多くはB級の駄作だったので本家はどうだったかの興味もあった。流石、破壊王エメリッヒ監督、ディザスターを撮らしたらそつが無い。B級映画とは予算が決定的に違うのでVFXの差を言うのは気の毒だろう、本作の上手いところは繋ぎ方、主人公の動線に加え、前線の観測所、妻の病院、ホワイトハウス、息子のいるNY図書館、メキシコ国境などをさながらTVの実況中継のように視点を散らして間延びさせないところだろう、衛星からの俯瞰と言うのも現代らしい。
温暖化で氷河期到来とは意外だが、原因とされる大西洋子午面循環(AMOC)海流の変化がヨーロッパに小氷河期程度の気温低下をもたらすのは事実らしい、気候変動の連鎖は複雑だから異常気象が起きても不思議はないが気象学的真贋論争は置いておきましょう。
脱線ですが二度見なのでデニス・クエイドがハリソンフォードに似ているなとか、息子のことになると理性を失い過ぎ、あえて貧弱装備で危うさ感を演出はわかりますが八甲田山のような強行軍で同僚まで巻き添えは遺憾でしょう、ヘリは無理でも雪上車程度は使って欲しい。東宝特撮の東京タワーではありませんが自由の女神も狙われるのですね・・、なんてしょうもない余裕で結構楽しめました。
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