ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇のレビュー・感想・評価
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天才と狂気の狭間で
本人が監修、ナレーションを入れた『フリーダム』に比べて、ライブシーンや音楽要素が少なかったのが残念。
何度も逮捕されたり、決して順風満帆な人生ではなかったと思われる彼の生き様は、唯一無二の声と創作能力という超人的な側面がある一方、とても人間的でもあった。
天才の苦悩というよりは、自身のアイデンティティの持ち方に悩んでいたのだなと感じた。
関係者やメディア以外にもサナンダ・マイトレーヤ(テレンス・トレント・ダービー)やルーファス・ウェインライトのインタビューもあり、とても興味深かった。
2016年はデヴィッド・ボウイから始まり、プリンス、ジョージ・マイケルまでも向こう側に行ってしまった。クリスマスに亡くなるなんて出来すぎだと思ったが、ジョージ・マイケルらしいとも思った。
この映画を観た後、ワム!のファーストアルバムから聴き直している。
ジョージ・マイケルの深掘りドキュメンタリー
ワムのジョージ・マイケルのドキュメンタリー映画。明らかに誤字の字幕が3ヶ所。クオリティチェックはしっかりやりましょう。
今回は3本目ということと、元マネージャーが監督したということで、音楽よりインタビュー多め。インタビューに答える人はざっと40人くらい。晩年までパートナーだった元彼も出ますし(むちゃくちゃいい人)、なんといってもサナンダ・マイトレイヤいっても誰もわかんないと思うけど、元テレンス・トレント・ダービー!(わかんねーかな)ですよ。エンディングで晩年彼の曲をカバーしてたことがわかり、しみじみ。
音楽的なカタルシスは確かにありませんが、フレディ追悼コンサートの渾身のSOMEBODY TO LOVEのとき、彼氏をAIDSで亡くした直後とか知れて良かった。あの歌すごいもん。
天国の貴方へ
ワムが当たり前にディスコで流れていた時、社会人として一人暮らしを始め毎日が刺激に溢れていたかなあ。
中学高校とクイーンにはまり、フレディの追悼コンサートで、ジョージ・マイケルに改めて再会し、あの時に既に闇に入っていたとは...思いもしなかった。
親友のジョージ・マイケルに貴方はなりたかったの?
いいえ、貴方の素直さや、慈悲の思いはちゃんと伝わっていますよ。
貴方がバラードを歌っている時は私たちもよりせつなくなってた。
スーパースターの宿命のような人生だった貴方へ。
ありがとう。ゆっくり休んで。貴方の音楽は永遠だと信じてる。
本当の貴方をもっともっと見ていたかったな。
...にしても上映期間が短すぎて最終日の元旦に観に行ったのは良くも悪くも素敵な思い出になりそう(笑)
本名が覚えられない
有名になりたい人は見ると参考になる ドラッグとアメリカの闇
楽曲をもっと聞かせてくれないと
Wham!は私が洋楽に初めて触れるきっかけになったアーティスト。
ソロアルバム「FAITH」を最後に、晩年の楽曲には触れていなかったが、彼のドキュメンタリーということで興味が湧いて劇場へ足を運んだ。
彼の「自分に正直であること」というポリシーが、結果的に彼を最後まで苦しめたという皮肉。
当時、薬物や同性愛に関するゴシップ記事ばかりが目に入るようになって、元ファンとしても「残念な結末」を予感せざるを得なかった。
作中、関係者が「カミングアウトしたら『あいつはゲイだ』と中傷されるようになったが、もともと彼は以前から何も変わっていない」と言っていた。
確かに、今見るとデビュー当時からファッションも振る舞いも確かにそういう色合いは強い。
彼が言う様に、ラベルが貼られて世間が急に騒ぎだしただけで、彼は自身に嘘をつかずに生きて行きたかったんだろう。
ただコレ、アーティストのドキュメンタリー映画としては…。
まず、楽曲やそのMVがほんのワンフレーズしか紹介されない。作品を通して彼の人生を振り返るなら、歌詞や歌声をもっと見せてくれないと。
Wham!のデビューから「FAITH」までをかなり圧縮して描いてるのもファンにとっては肩透かし。
で、その結果関係者インタビューによる(字幕版を見る我々にとっては)文字情報ばかりの作品になっている。
ずっと文字を読み続ける94分。
さらに、この字幕が「これ、どーなの」という感じ。脱字もあったし、「(笑)」って字幕で使う?
エンドロールで字幕の担当が表示されなかったっぽいから、誰か映画会社のスタッフが字幕を付けたのかも。
細かい章立ても、日本版のオリジナルなのかな。(章のタイトルに元の英語表示がないので)
この細かい章立ても、そのタイトルも、そこに書かれた過去の偉人達の言葉も、なんかピンと来ない。
そのクセ、タブロイド紙の記事には字幕がされない、とか。なんかチグバク。
有名人のインタビューはスティービー・ワンダーくらい。せめてアンドリューくらい聞けなかったのかな。
蔵出しの未公開映像みたいなものも無いし…。
いろいろ引っ掛かる部分が多くて乗り切れない、いや、とにかくその人生と重ねて、彼の楽曲をもっともっと聞かせて欲しかった。
Look at me without prejudice(偏見なく僕を見て!)
80年代、当時中学生だった私は、ラジオから流れてくるポップスに夢中だった。
中でも、飛び切り明るい「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」「フリーダム」から、急に大人っぽい「ケアレス・ウィスパー」、そして今も定番曲として人気のある「ラスト・クリスマス」と、振り幅のある Wham! の曲は、いくつかあるお気に入りのアーティストの中でも特に注目していた。
その後、ジョージ・マイケルがソロになってからは、私自身が別のジャンルを聴くようになったこともあり、あまり興味を持てなくなっていた。
ゲイのカミングアウト、トイレでの◯◯逮捕、薬物逮捕など、音楽以外のゴシップで名前を耳にすることが多く、
晩年の活躍もあまり聞こえてこないまま、たまに「噂通りフレディの後釜として Queen に入っていたらどうなっていたのだろう?」と考えることがあった。
そんな中、53歳という若さで亡くなったと知り、大きなショックを受けた。
最近たまたまジョージ・マイケルのドキュメンタリー映画があると知り、「これはどうしても観なければ」と思っていたところ、なんと命日の今日、先行上映があることに気づき、池袋シネマ・ロサへ駆けつけた。
もちろん、光よりも影の部分に焦点が当たるだろうとは予測していたが、突きつけられたのは、想像以上に壮絶な人生だった。
有名人になることを夢見てそれを実現したものの、まず世間のイメージと現実のギャップに苦しんだ。
特に、ゲイであることを隠し続けていたことは、大きな罪悪感を抱えていたようだった。
さらに、著作権管理をめぐる裁判に敗れ、素の自分でいられる信頼するパートナーや母親が相次いで亡くなり、新聞王ルパート・マードックと対立して常に自宅の前にはパパラッチが張り付き、プレッシャーの強い、安らぎの少ない人生だったように感じた。
中でも、「22歳以降、幸せではなかった」という言葉は衝撃的だった。
幸せとは何かを、深く考えさせられる。
「Listen Without Prejudice」というアルバムがあるが、ジョージの本音はきっと
「Look at me without prejudice(偏見なく僕を見て)」
だったのではないか、と思った。
暗く重い話が続いたので、最後に少しホッコリする話を。
Wham! の大ヒット2ndアルバム『Make It Big』。
このタイトルを当時知ったとき、まだ使役動詞を習っていなかった私は母親に意味を聞いた。
「それを大きくする、って意味よ」
「え? まさかの下ネタだったとは!」と衝撃を受けた、中学生の私でした。
「え? それじゃホッコリじゃなくて……モ◯コリ?」(笑)
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