サマー・トライアングル

解説・あらすじ

動画生成AIを活用して制作された長編映画。従来の撮影やCG制作などを経ずにAIによって生成された映像で、3人の少年がUFOを探しに山に冒険へと踏み出す姿を描いた青春SF映画。

自然豊かな村で暮らす3人の少年は、夜空に見える「夏の大三角形」の星々にちなみ、「ベガ」「アルタイル」「デネブ」と呼び合う親友同士。ある夏の日、山にUFOが墜落する瞬間を目撃した彼らは、好奇心に突き動かされ、墜落したUFOを探して山頂を目指すことになる。星明かりを頼りに進む中、猛獣や雷雨といった大自然の脅威に直面しながらも歩みを進める3人。やがてその友情が時空を超える奇跡を呼び起こす。

28歳の新鋭クリエイター・中澤太翔が監督のほか、脚本、編集、AI映像生成、プロデュースまでをひとりで担当。映像はAI技術を用いて制作されたが、音楽や声は人間によるもので、主人公ベガ役のナユキユズ、アルタイル役の関根有咲、デネブ役の後藤恵里菜ら声優陣が、AIの生み出したキャラクターに息吹を吹き込んだ。音楽はアンドリュー・プラウロー、トレバー・コワルスキーら国際的に活躍する作曲家たちが担当した。

2025年製作/65分/日本

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
中澤太翔
脚本
中澤太翔
プロデューサー
中澤太翔
編集
中澤太翔
音楽
アンドリュー・プラウロー
トレバー・コワルスキー
マーク・ジョン・ペトリー
クリストファー・モー・ディトレブセン
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フォトギャラリー

映画レビュー

5.0 あの夏の記憶が蘇る。ラストの感動で久々に泣いた

2025年11月15日
PCから投稿

海外で一足先に鑑賞した。
田舎の少年3人がUFO墜落をきっかけに夏の山へ向かう冒険譚。『スタンド・バイ・ミー』のオマージュもあり、80年代の洋画感のある懐かしい映像がノスタルジーを誘う。

個人的に印象に残ったのは大人になってからのパート。宇宙飛行士となった主人公が、夢を叶えたのにどこか虚しそうに毎日を送っている。子どもの頃の青春と今を比べて、空虚さを感じている多くの大人が共感できるポイントなのではないかと思う。

この作品が世界で映画賞を受賞したのは、技術云々よりも、物語性にあると思う。「友情」という物語の核が丁寧に描かれていて、ラストは久々に映画でうるっと来てしまった。エンディング後の伏線回収も「なるほど」と唸った。

日本ではまだ公開は先らしいが、観客それぞれが自分の“青春時代の夏の記憶”と重ねられる作品なので多くの人に観てもらいたい映画だ。

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ryo

5.0 プレミア上映で鑑賞。 少年たちの友情や別れを描いた青春の物語に『イ...

2025年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

プレミア上映で鑑賞。
少年たちの友情や別れを描いた青春の物語に『インターステラー』風のSF要素もあってものすごく刺さった
特にラストシーンは思わず泣いてしまった
海外の映画祭で複数の賞を受賞したのも納得
舞台あいさつの監督のインタビューの中で、制作の裏側に苦労を聞いて一本の映画を完成させるのはつくづく大変なんだなと思った
劇場で公開されたらまた観に行きたい

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east