劇場公開日 2006年5月20日

ダ・ヴィンチ・コード : 特集

2006年5月9日更新

いよいよ全世界同時公開が間近に迫った「ダ・ヴィンチ・コード」。世界的な超ベストセラーにして、キリスト教のタブーに触れた問題作のこの作品の映画化には、数多くの知られざる舞台裏がある。今回はそんな本作の25のトリビアを紹介する。(文:佐藤睦雄

こんなにあった!「ダ・ヴィンチ・コード」トリビア 1~9

トリビア1◆ラングドン役の候補はあの俳優だった

「天使と悪魔」(上巻) 1890円(税込)/角川書店
「天使と悪魔」(上巻) 1890円(税込)/角川書店

ロン・ハワード監督が原作を読んで、ロバート・ラングドン教授役にイメージしたのは「アポロ13」のビル・パクストンだった。だが、パクストンは自身の監督作品の製作のためスケジュールが合わなかった(なんて惜しいことを!)。その後、ラングドン教授役の候補には、ラッセル・クロウ、ヒュー・ジャックマン、ジョージ・クルーニー、トム・ハンクスの名前があがった。当初ラッセル・クロウが有力だったが、「スプラッシュ」「アポロ13」以来3度目のコンビになるトム・ハンクスに決定した。

トリビア2◆監督とプロデューサーの関係は?

映画監督ロン・ハワードとプロデューサーのブライアン・グレイザーがはじめて組んだ映画は82年の「ラブINニューヨーク」。続く「スプラッシュ」でも組んだ2人は、86年〈イマジン・エンタテインメント〉を共同で設立。以後のハワード監督作品すべてを製作。「24」などTVシリーズも積極的に製作している。

トリビア3◆原作者は元ミュージシャン

「ダ・ヴィンチ・コード」の原作者ダン・ブラウンの前職はミュージシャン(ボーカル、ギター担当)。ラングドン教授がはじめて登場する「天使と悪魔」というタイトルは、彼が作った歌のタイトルだった。ブラウンの父は数学者、母は宗教音楽家。ブラウンの妻は美術史研究家で画家でリサーチャー担当。なお、ブラウンはまだ日本に来たことがない。

トリビア4◆原作出版の功労者が登場

「ダ・ヴィンチ・コード」は03年10月、ダブルデイ(Doubleday Books)から出版された。この大ベストセラーを影で支えたのが、ダン・ブラウンの担当編集者ジェイソン・カウフマン(Jason Kaufman)。「天使と悪魔」はサイモン&シュスターズ・ポケットブックス(Simon & Schuster's Pocket Books)から出版されたが、これもカウフマンによる編集だ。原作には彼の功をねぎらったジョナス・フォークマン(Jonas Faukman)というキャラクターが登場する。

トリビア5◆ドラマ「24」と「ダ・ヴィンチ・コード」の意外な関係

小説「ダ・ヴィンチ・コード」の映画化権に最初にアプローチしたのは、TVシリーズ「24」のクリエイターのジョエル・サーノウ。「24」シーズン3の原案にどうかと、サーノウのボスである〈イマジン・エンタテインメント〉のブライアン・グレイザーに提案したが、ダン・ブラウン側からTVだからという理由で拒否された。だがグレイザーはのちに、映画化権を取得したソニー・ピクチャーズからプロデューサーとして雇われる。

トリビア6◆映画化が決った1本の電話

原作を読んで気に入った元ソニー・ピクチャーズCEOの大ベテランプロデューサー、ジョン・カリーは、ダン・ブラウンの弁護士だった友人マイケル・ラデルへ電話して、電話1本で、「ダ・ヴィンチ・コード」の映画化権と、続編におけるロバート・ラングドン教授のキャラクター権を600万ドルで獲得する。ジョン・カリーは70年代にはワーナー・ブラザース製作部長、MGM重役などを歴任し、03年3月までソニー・ピクチャーズCEO(会長)だったハリウッドの大物。最近では「クローサー」を自らプロデュースしている。「ダ・ヴィンチ・コード」ではブライアン・グレイザーを雇って共同プロデュースした。

トリビア7◆ソフィー役の候補女優は?

暗号解読官ソフィー・ヌブー役には当初ジュリー・デルピーとケイト・ベッキンセールが予定されていたが、ロン・ハワード監督による“英語がしゃべれるフランス人女優”という意向を受けて、ソフィー・マルソー、オドレイ・トトゥらがオーディションを受けた。結局、大方の予想を裏切ってトトゥに決まった。

トリビア8◆ティービングはレクター博士?

“ナイト”の称号をもつリー・ティービング役には、アンソニー・ホプキンスとイアン・マッケランが候補者となり、“サー”の称号をもつイアン・マッケランが役を射止めた。なお、リー・ティービング(Leigh Teabing)の名前の由来は、原作のネタ本となった「レンヌ=ル=シャトーの謎」の3人著者、リチャード・リー、マイケル・ベイジェント、ヘンリー・リンカーンの名前をうまく掛けあわせたもので、リーはリチャード・リーから、ティービングはベイジェント(Baigent)のアナグラムになっている。

トリビア9◆ジャン・レノは“想定の範囲内”

刑事ベズ・ファーシュはジャン・レノが演じているが、原作者ダン・ブラウン自身がレノを想定して書いたといわれている。なお、ベズはレンヌ=ル=シャトーの近くにあるベズ山に、ファーシュはスペインとの国境にあるピレネー山脈にあるグラン・ファーシュ山に由来するといわれている。またファーシュをフランス語できちんと発音すると「怒っている」という意味になる。

特集2 ~こんなにあった!「ダ・ヴィンチ・コード」トリビア10~18

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