「レインマン」監督新作は衝撃の実話! ベン・フォスターが“28キロ減量→元の体重に戻す”渾身の役作り

2023年4月28日 13:00


「アウシュヴィッツの生還者」8月11日から公開
「アウシュヴィッツの生還者」8月11日から公開

レインマン」を手掛けたバリー・レビンソン監督の新作「THE SURVIVOR(原題)」が、「アウシュヴィッツの生還者」の邦題で、8月11日から公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアルも披露された。

本作は、アウシュビッツから生還した父の半生について、息子が書き上げた衝撃の実話を映画化したもの。主人公のハリー・ハフトを演じたのは、「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの第3作「インフェルノ」の敵役を演じたベン・フォスター。収容所で次から次へと理不尽な選択を迫られるハリーを魂から湧き上がる怒りと悲しみで見事に演じ切っている。

1949年、ナチスの収容所から生還したハリーは、アメリカに渡りボクサーとして活躍する一方で、生き別れになった恋人レアを探していた。レアに自分の生存を知らせようと、記者の取材を受けたハリーは「自分が生き延びた理由は、ナチスが主催する賭けボクシングで、同胞のユダヤ人と闘って勝ち続けたからだ」と告白し、一躍時の人となる。だが、レアは見つからず、彼女の死を確信したハリーは引退する。それから14年、ハリーは別の女性と新たな人生を歩んでいたが、彼女にすら打ち明けられないさらなる秘密に心をかき乱されていた。そんななか、レアが生きているという報せが届く。

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アウシュビッツ時代の過酷な状況を表現するにあたり、まず体重を28キロ落とし、戦後のシーンを撮影するためにまた元の体重に戻したというフォスター。「この種の肉体改造の限界に挑戦した」と語ってる。そのほか、婚約者を戦争で亡くし、ハリーに想いを寄せるミリアム役を「ファントム・スレッド」のビッキー・クリープスが演じ、ピーター・サースガードジョン・レグイザモダニー・デビートらも出演している。

レインマン」でアカデミー賞監督賞、ベルリン国際映画祭金熊賞に輝いたレビンソン監督は、本作で第2次世界大戦中、終戦後、1960年代と3つの時代を行き来しながら、人間の崇高さと恐ろしさに容赦なく迫っている。また、哀愁をまといながらも力強いスコアは、映画音楽界のトップを走り続けてきたハンス・ジマーが担当している。

ポスタービジュアルでは、ナチス将校に囲まれ、あざだらけでやせ細った身体のハリーが何かを強く決心したかのような険しい表情を浮かべている。「罪だとしたら、ただ生きたかったこと。」というキャッチコピーが、彼の身に起きた凄惨な過去を想起させる仕上がりだ。

アウシュヴィッツの生還者」は、8月11日から新宿武蔵野館ほか公開。

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