配信開始日 2025年9月3日

「カトマンズでもリーアム爺さん大活躍」アイス・ロード リベンジ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 カトマンズでもリーアム爺さん大活躍

2025年12月3日
PCから投稿

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単純

興奮

前作ではカナダの大氷原で、激しいバトルを繰り広げた、リーアム・ニーソン主演の『アイス・ロード』シリーズの第2弾。今回の舞台は、エベレストの麓のネパール・カトマンズの山岳地帯。急勾配で狭い山岳道路、切り立つ崖の大自然の中を、マシンガンをぶっ放しながら迫り来る敵を相手に、おんぼろバス一台で立ち向かう、マイクを演じる今年73歳となるリーアム爺さん。

老体鞭打ちながらも、まだまだアクション・スターとしてのプライドの片鱗が覗えた作品。撃たれても、斬られても直ぐに復活する、無敵の軍人上がりのドライバー・マイクを演じるリーアムだが、流石に、嘗ての激しく切れのあるバトル・アクションとは言い難いが、この歳で、これだけのアクションが熟せるのは、リーアムとハリソンぐらいだろうか…。

これまでは、孤高のアサシン的なイメージが強いリーアムだが、本作では、カトマンズ山岳ガイドをしている、ファン・ビンビン演じるダニーが相方となって、死闘を繰り広げる。ラストで年齢差は40以上はあると思われるマイクとダニーが恋に落ちる終わり方も、そのシーンを観れば、十分アルアルに見えたのも、リーアムの放つオーラかも知れない。

物語は、戦死した弟の遺灰を、エベレストに巻くという遺言を果たすために、カトマンズをマイクが訪れ、山岳ガイドのダニーと共に、山岳バスに乗って出かける所から始まる。そのバスで、いきなり武装した傭兵が乗り込んくできて、1人の青年の拉致を試みる。その青年は、山奥の村の村長の孫で、その村を潰して巨大ダム計画を企てている組織に命を狙われていた。そんな危機の中で、黙っていられないのがマイク。彼の村と乗り合わせたバスの乗客の命を守るために、軍上がりのガイド・ダニーと共に、この組織に立ち向かう内容。

確かに、アクション的には、突っ込みどころはいくつかあった。銃弾撃たれたマイクがバスを運転したり、バトルを繰り返したり。ようやく簡易手術で銃弾を抜き取ったと思ったら、直ぐにピンピンな元の身体に早変わり。クレーンでの銃撃戦も、敵の攻め方に、もっと効果的な方法があるだろう思われた。また、崖下からバスの部品を吊り上げる為の機材や部品が、アッと言う間に調達されるのにも、ご都合主義な展開と言えた。

アクション作品としては、物語は単純で、王道なB級作品といったところで、何も考えなくて、楽しめる作品でもある。リーアム爺さんは、いったいいつまで、我々にその勇士を披露してくれるのだろう…。

bunmei21