もういちどみつめるのレビュー・感想・評価
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見えるものが見えなかったり、見えないものが見えたり
登場人物たちが一人一人とても丁寧に描き込まれていて、善意の中にある悪意や、悪意が生まれる隙のようなものを、一つ一つ積み重ねるように見せてくれたと思う。主人公の成長はゆるやかに見えはするが物語の主軸とまでは至らなず、それは映画のスペクタクルとしては物足りないが、丁寧な世界の描写そのものが目的であればそれでいいと感じた。また、事件を匂わせるエピソード(犬の死骸)など、ミステリーに発展しそうな気配だけがあって何も起きないという肩透かしもあり、逆にこれは何も起きないのが日常であると言わしめるための演出の一つなのだろうと思った。
物語の中では叔母の認知の特性については語られるが、主人公もまた、直接語られてはいないながらも認知の特性があるように思えた。
誰でも少なからず、見えるものが見えなかったり、見えないものが見えたりするもので、人々の多くのすれ違いは、私達が想像する以上に認知の差異が生んでいるのだろうと考えさせられた。
それはきっとマジシャンズレッド
突然やって来た拗らせた甥っ子と向き合う叔母の話。
若い男の子が山のキャンプ場に忍び込み、一晩あけて仕事にやって来た叔母に母親の居場所は?金貸して?バイトさせて?と言い出して、断ったけれどテントを張っていついて始まって行く。
仕方なくバイトをさせてみたけれど、まともに働くでもなければまともに口もきかないし、中学生じゃないんだからという感じだし、働いたことある設定なんですよね?ちょっと良いとこなしのダメ人間に描き過ぎじゃないっっすかね?
少年院の件も、それから少々時間経っている様だし、母親のことも父親のことも関係ないと思うのですが…。
描きたいものはわかるけれど、年齢や背景の割りにやり過ぎで、終盤急に豹変しちゃうし、最早こんな甘ったれなら、掬い上げるより堕ちる展開を期待してしまった。
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