エルジ

劇場公開日:2025年11月14日

解説・あらすじ

「アダプション ある母と娘の記録」や「日記」3部作などで知られるハンガリーの名匠メーサーロシュ・マールタが、1968年に発表した長編劇映画デビュー作。マールタ監督が後に繰り返し描く「養子」をテーマにした自伝的作品で、孤児として育った女性が両親を追い求める姿を描き出す。

児童養護施設で育ったエルジは24年ぶりに、小さな村で暮らす実母を訪ねる。再婚していた母は娘の来訪に戸惑い、彼女を姪と偽って新しい家族に紹介する。家族関係の修復も曖昧なまま街へ戻ったエルジは、行きずりの男と交際しながら鬱々とした日々を送っていた。そんなある日、見知らぬ中年男性がエルジの前に現れ、彼女の両親が死んだことを告げる。

日本では「メーサーロシュ・マールタ監督特集 第2章」(2025年11月14日~、新宿シネマカリテほか全国順次公開)にて劇場初公開。

1968年製作/84分/G/ハンガリー
原題または英題:Eltávozott nap
配給:東映ビデオ
劇場公開日:2025年11月14日

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映画レビュー

3.5 エルジと心を通わせたい

2025年12月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

冒頭 児童養護施設の食事会をすでに「偽善」と非難していたが、実母に会いに行って、エルジの世の中への立ち位置が決定付けられた。

少年の違反行為の罰金を払ってやる、ナンパ男とは一夜のお付き合いをしてあげる、両親を見つけたと言ってきた胡散臭いおっさんには食事代を出してやる。とても親切なエルジ。でも誰に対しても心を許すことは1mmたりともない。ナンパ男が「愛してる」と迫っても歯牙にも掛けない。でも別れる訳ではなく、また会いに行く。

メーサーロシュ・マールタ監督のデビュー作で自伝的作品とのこと。監督とエルジはその後、真の愛を見つけられたのだろうか。

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