「ライブエイドのシーンが削除されたボヘミアンラプソディのようだ」ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男 オーばやしさんの映画レビュー(感想・評価)
ライブエイドのシーンが削除されたボヘミアンラプソディのようだ
ビートルズのファンで、バイオリンベースも持っている。アルバムも当然アナログレコードでイギリスオリジナル編集版で全て揃えている。この映画は私のようなビートルズファンにしか「見に行こうかな」と思わせるパワーが無い。それは仕方ない。
しかし、ここまで駄作にするとは・・・
冒頭、エプスタインがビートルズのレコードは入荷していないのか?という客の問い合わせを気にしてキャバーンクラブへ出向き、革ジャン姿の4人(ドラムはピート)がステージに上がってくるところが、この映画の最高潮ポイント。
もし、この映画がNETFLIXやAmazonPrimeで無料視聴できるようになったら、ここまで見てあとは見なくていい。そんな作品。
邦題「世界最高のバンドを育てた男」のシーンは?
原題「Midas Man」(触れる物を何でも黄金に変えてしまうミダス王)としても、内容が伴っていない。ゲイ描写で苦しむ作品にしたかったのか(そこから生まれる孤独による薬物依存含めて)であれば、演出が浅すぎる。
観客は「ボヘミアンラプソディ」で、そういうのは経験済みだ。二番煎じのテーマを扱うなら、それを超える演出と演技が無いと、どうしようもない。
世界中継の「All You Need is LOVE」が、ボヘミアンラプソディのライブエイドシーン?
「この二か月後~」って文字だけで終わり?
せっかくビートルズの4人が、そこそこ似せてきてるんだから、この4人との絡みを大幅に増やすべきだったと思う。ピートベストを首にするシーンもジョンやポールに「首を言い渡すのはマネージャーの仕事だろ」と押し付けられるところとか。
もっと「敏腕マネージャー」として無名だった4人が世界的バンドになっていく部分(4人の音楽性だけでなくブライアンがいたから売れた、5人目のビートルズ)と呼ばれた部分にフォーカスすれば見れた作品になったと思う。
多分、曲の版権使用料とかで、あれ以上演奏シーン入れられなかったんだろうけど、それが駄作にしてもいい理由にはならんよね。
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