楓のレビュー・感想・評価
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予告編がネタバレ?
あらすじ等で人物設定が双子と知る
行定監督作品で双子とくれば「真夜中の五分前」という訳で観ることに
鑑賞後に驚いたのは予告編等の事前の情報がほぼネタバレだということ
どういう意図があるのかは分かりませんが
そもそも双子は似ているから云々とは別次元でストーリーに無理があり突っ込みどころだらけですが、2人の再生の話だと割り切って観たらいいと思います
結局ファンタジーでもタイムトラベルでもないので恵が生き返ることはない
一番のネタバレは高校時代屋上で亜子の写真を撮ったのは恵ではなくてその日だけ病気の恵の代わりに学校へ来た双子の涼だったということでしょうか(涼は別の高校の生徒)
このことは亜子も知らなかったけど彼女にとってはどうでもいいことだったと
(超簡潔あらすじ)
高校2年の亜子が同じ高校の3年の写真部長の恵(実は恵の代役の涼)と出会い付き合うようになり現在に至る
恵としてはきっかけは涼が作ったので亜子にそのことを伝えたいけど伝えられない
伝えることを決心したが事故死
一緒に事故に遭った亜子は恵の死が受け入れられず涼を恵だと思い込む(そうじゃないと分かっているのに)
亜子は事故の後遺症?で物が二重に見える
涼は亜子の期待に応えて?恵の振りを続ける
そんな偽りの生活が続く訳はなくなんだかんだで亜子は「さよなら」を告げる
3年後亜子は海外で天体写真を撮る涼を訪ねていい感じでエンドロールへ
(あえて)
亜子の手術以降の流れはもっと簡潔でいい
ラストの3年後の話はカットして「真夜中の五分前」と同じようにそこからの2人は観た人の想像に任せた方がいいような感じです
腑に落ちない
死んだ恋人のふりをする双子の話。
実は結構期待していた作品。
ハッキリ言って微妙でした。
死んだ男のフリをして、女の子と同棲する。コレ変態過ぎて引きます。実は昔好きだった?女の子。という振りもあって男の気持ち悪さ際立って見えました。
抱きついて、キスまでしてます。何を見せられているんだ…と思ってしまいました…
あらすじから死んだ片割れのフリをすると、分かってたんですが、誰かに頼まれてだとか、なんか必要な理由が欲しかったです。それでも同棲はしないでしょ…
実は最初から女の子も知ってました。と分かるのが遅い。気持ち悪さ先行して全く話し入って来なかった。
ツッコミどころ多く、好きだと言ってる方々には申し訳ないですが、今日手術すると知る。→病院に行く。なぜ病院が分かる?/学校の不法侵入。もっもしっかり脚本作って欲しいです。
すみません。
良いところが見つけられない映画だった。
楓
曲の映画化ってどこに需要があるんだろう?と公開される度に思うんですが、その多くが余命映画になってしまうのもあり、これは観にいかなあかんなという使命感に駆られて鑑賞。
案の定微妙というか設定が飲み込めない作品でした。
双子での入れ替わりや死との関わり方なんかが後付けで捕捉されるとはいえ中々モヤモヤさせられるので困ってしまいました。
ただ余命の方向に行かなかったのでこれは良くも悪くも一筋縄ではいかんなと思いました。
もう冒頭から笑っちゃうんですが、運転して一時停止していたら対向車線から思いっきり爆走しているトラックが走ってくるので、あっこれは轢かれるなと思ったんですが、もう故意に直撃してきており、対向車の運転手の描写も何もないので、有名な「前から車が〜!」の逆verみたいで笑ってしまい、そして行く先が不安になりました。
この事故の後遺症で合併症発生させないよな?と余命ものを感じさせましたが、そこには辿り着かなくて良かったです。
そこからの双子の弟と入れ替わりというのも同じ顔だとはいえ過ごしてきた人生があるから溶け込むのは無理があるだろう〜と思いましたが、なんとかうまくいっている状態には外野からは見えたのでヒヤヒヤでした。
ただ偽物とはいえ2人の生活は朗らかで、福士君と福原さんの笑顔が眩しくてとっても栄養素でした。
涼と亜子に近しい人が偶然なのに必然な勢いで現れるのはかなりのご都合主義を感じますし、涼の同僚の日和の「ヘイ彼氏〜ホテルでも直行しちゃう?」は中々のゲス発言で笑ってしまいました。
そんなにおんなじ場所で偶然会えるかーいとツッコミをせざるを得ませんでした。
登場人物のほとんどに相手にGPS付けてんじゃ?ってくらい相手のところへ向かう能力がずば抜けており、それに加え透明人間なのか?ってくらいどこにでも侵入できちゃうので、そこでかなりリアリティが削がれたなと思いました。
そこから2人の隠し事が色々と明かされてはいくんですが、涼の隠し事である弟との学生時代の入れ替わりはロマンティックだなーと思いつつも、回りくどいなとも思ってしまいました。
亜子は目の手術を黙って受けたというまぁ予想範囲内の事だったので、ここで失明とかしたら嫌だなーと思いましたが、そちらへは進まなかったので一安心です。
年月が経ってからの物語が意外と長く、久々の再会も美しいよりも先に恐怖が勝たない?と思ってしまいました。
星空が美しいだけに人間の物語が霞んだなーという印象です。
「楓」のカバーとBGMが何度か流れるんですが、ぶーやんと十明さんのカバーの流れるタイミングがなんとも微妙で、しかも同じ曲なので歌声以外の変化がないので感情が揺さぶられなかったので、カバーは無くても良かったんじゃない?と思ってしまいました。
お二方のカバーは良かっただけにもったいなかったです。
歌詞をなぞっていけばある程度ストーリーと密接ではあるなと思いましたが、双子と亜子の共通アイテムであろう星空がメインにはなってくるので、これもう「天体観測」では?となってしまいました。
いつ2人が午前2時に踏切に行くんだろうとソワソワしている自分がいました。
ハマらずといった感じでしたが、役者陣はとても良かったですし、映像面での見応えはあるので、物語のチグハグささえ無ければなーと思いました。
鑑賞日 12/23
鑑賞時間 16:45〜18:45
一歩間違えばヤバい設定
双子の兄を恋人と思い込む彼女と、亡くなった弟のフリをする兄。一歩間違えばヤバい設定だし、気持ち悪い。それをきれいな映像と爽やかな純愛のオブラートで包んだ。石井杏奈の態度が一番まともで、宮沢氷魚の役も相当オカシイ。オマケに、涼や恵とキャラが被る。仲野太賀だったら、キャラが被らなかったのに。宮沢には悪いが、少し前に観た佐藤さんと佐藤さんの役の印象が強すぎて。他にも涼と恵の両親は出てくるのに、亜子の親は出てこない。あんな不安定な娘を放っておくかな?
涼が弟のフリをした理由や、恵が亜子に秘密にしていたこと、亜子の思いは想定通りで、意外性はない。クソ映画になりそうで、ならなかったのは、監督の腕と主題歌の力か?
ただ、月曜日ということもあり、客の入りはイマイチだった。
とんでもない地雷系女子の話
先に言っておくと福原遥さん推しなので0.5加点しました(忖度)
視聴前の予想はスピッツの楓が流れ、甘くせつないラブストーリー、双子の片方を愛してたのに、事故死してしまい、別人とは知らずに愛してしまう(予告を観た感じだと事故のショックとか記憶喪失でこういう状況になったのかと思っていたんですが…)
なんと後半本人がカミングアウト『最初から別人だって知ってました』『顔が同じだから』という確信犯ぶり、大泣きして別れた挙げ句、3年も経ってから会えるかわからないニュージランドまではるばる遠征…
という事でネタバレまとめ感想ですが
『福士蒼汰くんにそいつはやめとけと一言言いたくなった』
です
感性
は、人それぞれだ。
「君の声を抱いて歩いていく」
「僕は僕のままでどこまで届くのだろう」
「さよなら」
この辺の詩を膨らますとああなるのだろうか?
正直「楓」という歌はサビしか知らない。
歌から着想を得た映画というあまり聞いた事のないコンセプトに惹かれて観にきた。
監督なり脚本家のフィルターを通したらああなるのだろう。…俺にはあまり共感できる話ではなかった。
ただ創造力や想像力は旺盛だったなぁ。
あの詩から
双子が生まれ、天体観測が生まれ、複視が生まれ、ドラマが紡がれる。大した料理人である。
ラストにご本人の「楓」が流れた時にグッとくるものが無かったのが、この解釈に共鳴できない証明なのだろう。
最後の「やっと見つけた」は技ありだなぁとは思ってて、「楓」へのアンサーのようにも思う。
本編はというと匂わせの箇所が多くて…座り心地悪し。
正直、気持ち悪いレベルのシチュエーションでもある。
どのくらいの期間、2人で過ごしてたのだろう。
季節をだいぶ跨いだようにも思うし、短くても半年以上はやってそうだ。
その間の2人の心中を想像すると、どうにも。だって屈託なく笑うんだぜ?お互い。記憶喪失だったならまだしも、初めから知ってたって…えええ。
そしてキスまでしちゃう。
お互いが交わす初めてのキスなんじゃなかろうかと後になって思うのだけど、初めから気づいてたって設定が明かされるとどう解釈していいのやら。
あんなにこやかに近づいて、なんら不自然な素振りも躊躇もなく出来ちゃうなんて1月やそこらでは出来ないようにも思う。
なんていうか、時間がもたらす異物感を誤魔化そうと言うか、有耶無耶にしようとしてる節がある感じで萎えたりもする。
あの後、2人はどうなるのだろうか?
友人にはなれると思う。
恋人ってゴールは無理だろう…と思う。
どうにも落とし所に戸惑う物語であった。
サビの部分に帰結はするものの、この解釈なのか感性は俺には合わなかった。
恵の生、涼の生
他人のフリをして寄り添うことは優しさじゃないと思ってるので、元々合わないとは思ってたが…
まず、二重生活で着替える意味が分からん。
翌日の着替えを考えると1日3回ロッカー行かなきゃだし、涼の服の保管場所は?
せめてトランクルームにすべきだと思うが、終盤に涼のまま会いに行くならやっぱり不要かと。
(何故か病院知ってたけど、一軒しかないのかな)
亜子にバレない(バレてたけど)のは正常性バイアスで納得できる。
個人レベルの事故なら大々的なニュースにならず、周りが知らなくてもおかしくはない。
でも、同棲のタイミングはどうなんだろ。
事故前からなら別々に空港行くのは変、事故後ならバレるリスク増すだけなのだが。
出会いも面識ないこと考えるとキモいし、下心で後から?(でも性的接触は不自然なほどない)
野良猫をあんな必死に探すのもちょっと異常。
高校も下駄箱あるのに土足だったり、色々と雑。
『楓』の擦り倒しには変な笑いが出た。
特に最初の渋谷龍太ver.はクセが強いし場面にも合ってないしで、会話が入ってこない。
合唱とエンディングだけでよかった気がする。
日和は仕事中にグイグイいくし、事情も聞かずに亜子に直凸するしで普通に不快。
雄介も頭ごなしに浮気と決めつけ声を掛ける。
亜子に到っては、散々振り回した挙句あの状況で一方的に「さよなら」って自己中すぎないか。
しかも同棲中なんですが、あの後どうしたの?
「3年後」からが長いなぁ、と冷めた目で見てしまう自分にはやはりこのジャンルは不向きかも。
福士蒼汰主演で「複視」はギャグかな。
高校時代の配役はよかったし、福原遥はかわいい。
双子を愛した?ヒロインの稀有な人生!
ヒロインの亜子(福原遥)は双子のどちらをより愛していたのだろうか?そんな疑問でモヤモヤするけれども、ラストでやはり出会いのきっかけとなった涼(福士蒼汰)のもとに、3年の歳月をかけて愛が醸成されて駆け寄っていくというハッピーエンドに涙しました。ストーリーとしては、亜子が合唱でソロを担当するのでプレッシャーを感じていた時に、王子様のように激励したことがきっかけで恋に落ちます。しかし、その時に頭を撫でて激励したのは双子の兄の涼でした。にもかかわらず福原の中では弟の恵(福士蒼汰)と認識しています。その事に亜子は気づくことなく恋人となり、その後星座を見るためにニュージーランドの出かけます(行定勲監督の「世界の中心で愛を叫ぶ」の作品もオーストラリアで近い笑)。そこで事故に遭遇。恵だけ亡くなります。その身代わりとして涼が亜子のそばで生活するという不思議な展開です。私は何故彼がトイレで着替えてカメラマンとして仕事に行くのか、最初理解できませんでした(家を出る時は恵になりきっていたのです)。そして淡い幸せな日々が続くわけですが、結局身代わり生活は決裂(亜子はその時初めて頭を撫でて激励してくれたのは涼だと知らされますが、偽の恵との生活は続けられなかった)。そして、3年の月日が流れます。その月日が色々なモヤモヤした感情を洗い流したのでしょうか。ニュージーランドでカメラマンの仕事をしている涼に亜子は会いに行きます。「やっと見つけた」と囁く亜子の濾過された愛情に号泣しかなかったです。
追記 恋愛とは不可思議で幻のようでありながら、宇宙に身をまかせれば、幸せの方向に必ず向かうような気がしてなりません。そんな作品でした。感謝!ありがとう!
映画の予告を見すぎると
いつも映画を観るときに難しいなと思うんだよね。どこまで前情報を知るか。知っていると知らないでは、作品の印象が違う。
双子の兄弟である前提を知っている(CMや前あらすじ)方、一切見ない(映画館の予告程度、映画館の広告くらい)で観る方。
僕の持論は、後者です。「キミスイ」、「今夜世界からこの恋が消えても」はその方がよかった。
逆に、「夏の砂の上」「平場の月」などは前提を知ってた方がよかったと思う。しょうがないなあと思いつつ、ショービジネスで、ここまでやったら、観る意味あるの?ってのもあります。(ドラマでもこの後の展開はこう!とか、CM前で「死んだのか?」で終わってるのに、生き生きと走り回ってる)。この何と言うか、作品を大切にしてないという感じ。
あ、感想です。テンプレ感とどなたが書かれていましたが、丁寧にかかれて分かりやすいのですが、最後のオチが、途中で分かってしまうところはもったいない、印象。ラストはすっぱり終わるところは好感。
映像関係者からすると、ラストのニュージーランドの主人公のアコさんの下げた頭に緑かぶりの反射光が1秒程度映っていたのが、意図なのか消し忘れなのか、雑さを感じた、どなたか気付かれました。気付いていないのであれば、職業病ですねwww
大好きだった彼はもう永遠の彼方に・・・初まりの愛を探しに行く心の旅!
愛らしい笑顔が全編を包み込む!福原遥さんにどっぷりハマっちゃう120分
今日は「楓」 観に行きましたよ。
スピッツ~の歌が優しく本編を 福原さんの涙と共に包んじゃってますね。
そこが一番良かった!!
場内 女性やカップルが多めですね。
後半 すすり泣く声多し。そんなに?泣いちゃう?って位でしょうか。
最後まで観て、この愛の変遷に納得。
誰が誰を最初に愛したのか・・・。
最後の もう一度 彼を探した時の彼女の心(涙)が
最初の 好きになった時の思いに重なっていく姿をみて
この愛が真実で在れば良いのにと・・・そう感じました。
監督:行定勲氏
----MC----
須永涼、恵(双子)役:福士蒼汰さん
木下亜子役:福原遥さん
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彼の替えで 楓(かえで)??
そんな 安易なのか このタイトルは。 んな訳ねぇなww
(思った事)
・ニュ-ジ-ランドでの事故場面。 あの昼間の直線道で、あの急なハンドル曲がって正面衝突ってあり得んよ。
こっち止まってるし、向こうもキャンピングカ-?時速60キロくらいだったか。
エアバッグにて二人軽傷で済むと思うのだが。
ここ 不自然に想う。運転者 死ぬかな?
車体も下に潜るだろうし、大型同士じゃないしね。
・流星観測について。かなり詳しく観測してるけど ちょっとやり過ぎな気がします。名前を付けようと必死に探索するんですが 短期間ではそうそう見つけられないと思います。
・付き合った時に 双子兄弟の話とか、紹介とかすると思うのだけど。
LINE既読があった事で驚きと 生きているんじゃって言う思いは分かるが、普通は携帯を管理している家族が観たと感じるのが常かな。
・兄弟の違いは 分からないものだろうか。
そこが かなり引っかかる。
・最初から 違うって人って分かってた・・・この思いは涙した。
一人手術の病院の場面。ココが一番良かったかな。
・最後に彼を探しに ニュ-ジ-ランドへ。
湖にボ-ト出して星空眺める所。 凄く素敵ですね。
この場面は 秒速5センチ~ よりもロマンス有ったと思いますね。
この冬に 彼と彼女と友達等と
心を暖めに
是非 劇場へどうぞ!!
伏線に感動
予告を見て、リョウが記憶喪失のアコを騙し続けることに葛藤する物語だと思い込んでいた。だからこそ、葛藤を続けていたのは両者であったことに意外性を感じ、事実が明らかになる頃には物語に夢中になっていた。物語にはそれを感じさせる伏線が散りばめられており、ラストシーンには、「あのシーンにはあんな意味があったんだ」と腹落ちする場面が多々あった。
大きなストーリーの転換点は複視の術後である。術前にはケイがダブって見えていた=ケイの事故死を受け入れられずにいる表現だと思うが、術後はダブりが一つに重なるように事故死を受け入れていく模様を描いたのは良い表現方法だと思った。
タイトルなし(ネタバレ)
あのニュージーランドの風景は映画館にマッチする 高校のセキュリティとか突っ込み所はいくつもあるけど、それらを見つけて「あり得ない」と評価するのも人それぞれ 亜子との出会いを掴んだのは涼、マジナイを信じて救われた亜子はそれをキッカケに付き合い始めるのは恵、そのことに葛藤していた恵の心情も涼の複雑な心情も理解できる 涼がカメラマンとして生きていく起点も亜子の写真を撮ったからだろうし…総合的にホッコリできる映画だった 福士君、良かったよ 関係ないかもしれないけど、加藤雅也さんはイケメン俳優からずいぶん芸風が変わってきたね 「爆弾」の時もアレッ、あれ加藤雅也だよな?と思ったけど、これから色んな脇役のオファーが来そうな気がした
泣くつもりで観に行った訳ではないのに、気が付いたら目から溶かしバターがこぼれていました。福原遥って悲恋のヒロイン役が凄く上手いんですよね。
行定勲監督がメガホンを取った作品なので、「監督の気まぐれ、世界の中心のバターソテー、愛をさけぶ風」的な展開になるんだろうなというのは予想していたのですが、セカチューで長澤まさみ様のタヒ亡シーンを観ても泣かなかったので、どんな展開になるのか楽しみにして観に行きました。
ところがどすこい、アバンの段階で早々と予告動画のタヒ亡フラグが回収されてしまい、「これどうするの?」状態に。直後に始まった恵と亜子の普通の生活の描写が、涼のなりすましだと分かってからは、「これっていつかバレるよね」状態になってハラハラドキドキが続きます。
仕事場ではちゃんと涼として仕事をしていて、後輩の日和から熱烈アタックを受けても華麗にスルーしているのは、恵の影武者をしているうちに亜子の事が本当に好きになってしまったか、梶野との関係がガチホモかのどちらかですが、後者であるわけがなく「じゃあどこで恋愛感情が芽生えたの?」という伏線が発生します。
で、その伏線の回収が梶野の机に飾ってある、事故前にニュージーランドから恵が送った絵葉書っていう、そこにしびれるあこがれる展開がまさにスピッツ魂全開ですよ奥さん。最後は王道のハッピーエンドに収束して、めでたしめでたしだったのが良かったです。
追伸 実は自分も9年前に労災でマンションの5階から転落して頭を強打したので、亜子と同じく複視に苦しんでます。症状が安定していないので手術にも踏み切れず、月一で診察を受けています。
【"一卵性双生児の兄が弟が亡くなった後に彼の恋人の傍に”兄として”寄り添っていた訳。”今作はある悲劇の後に優しい嘘をつき続ける男女を描きながら、ラストでは未来への希望を感じさせる恋物語である。】
ー 一卵性双生児の弟、ケイ(福士蒼汰)と恋人アコ(福原遥)は、天体観測に出掛けたニュージーランドで事故に遭い、ケイは帰らぬ人になる。
だが、暫くして二人は仲良さそうに一つ屋根の下に暮らし、一緒に家を出る。だが、”ケイ”はバスには乗らずに、近くの公園のコインロッカーに入れてある服に着替えて、少し悲しそうな顔でWCの鏡で自分の顔を見て髪型を直し、伊達眼鏡を外しカメラマンとして職場に出掛けるのである。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤は、”ケイ”の代わりをしている一卵性双生児の兄、リョウ(福士蒼汰)が弟の残されたた恋人アコを心配して、代わりを務めているのかな、アコの事故による複視が治ったら別れるのかなと思いながら観ていたのであるが、アコが”ケイ”ではなくリョウである事に気付きながら、彼の優しく哀しい嘘を受け入れている事が分かるシーンが、まず沁みるのである。
だが、彼女は複視が治ったタイミングで、リョウに別れを告げるのである。このままでは二人の未来が開けないと判断したからだと思う。
■今作が一番琴線に響くのは、高校時代に合唱で独唱をするプレッシャーの為に屋上にいたアコの姿をカメラに収め、彼女の頭に手を置いて、
”バターが溶けて流れ込んで行く。”
というプレッシャーを除くオマジナイを掛けたのがリョウであった事が分かる、二人が別れ三年後にアコがケイの部屋で母(大塚寧々)に、ケイの姿をしたリョウの写真を見つけるシーンである。
【リョウは、心配と同情心ではなく初めてアコと会った時から、彼女に惹かれていた事】が分かるシーンだからである。
だが、リョウはアコのケイへの想いを知っているので、その想いをずっと封印していたのである。故に彼はケイ亡き後に、アコの傍に”ケイ”として居続け、彼女を見守っていたのである。
・そして、アコは世界を写真家として飛び回るリョウを探すのである。
或る日、ケイと話していた新星の彗星を見つけたアコは、国立天文台にその事を届ける。すると、後日天文台から電話ががありそれは、既に見つけられている彗星であるが、直前にある若者から同じ電話があったことを知り、彼が居るニュージーランドに行くのである。
そこでは、リョウが星空を眺める人達の姿をカメラに収めているのである。
リョウはアコの姿に気付く。
そして、リョウとアコは初めてお互いを確認し見つめ合いながら、満天の星空の元、湖に浮かべた舟で、共に星空を見上げるのである。
<今作は優しく哀しい嘘をつく男女の姿を描く、切なく哀しくも、ラストシーンで、微かなる未来への希望を感じさせる恋物語なのである。>
「大切な思い出」「遠慮」「美しい変化」
調べたら、楓って花言葉が有るんですね。
「大切な思い出」「遠慮」「美しい変化」
なんかこの映画にぴったりな花言葉じゃないですか。
花言葉を意識したんですかね。
それと、名曲って有無を言わさぬ力が有りますよね。
十明さんの寄り添う様な優しい歌声のカバーが流れて来た時、それだけでこの映画を観て良かったと思えたもん。
それから、この映画で好きなシーンが有って、校舎の中で今の二人の前に高校時代の二人が現れるところ。
ファンタジー設定ではないこの映画で、あれをやるのがとても映画的で好き。
私、フィクションの映画作品は所々大胆にやって欲しい派なんですよね。
最後に、個人的に映画化して欲しいと思う過去の名曲が有るんですよ、それはブリーフ&トランクスさんの『石焼イモ』
残酷
なんと言っても亜子(福原遥)による
涼(福士蒼汰)への仕打ちが残酷すぎて、
いい話に持っていっていきながらも、
猛烈に感動する境地には至らなかった。
いや、双子で顔がそっくりとは言え、
自分が悲しいとは言え、わかっていながら
恵(福士蒼汰二役)の身代わりとして涼を扱うのか?
この倫理観がぶっ飛んだ亜子にどうしても感情移入できず
私にとっては感動作にならなかった。
福原遥は好きだから、こういう役なのが残念!
福士蒼汰は頑張っていたと思う。
今まで観てきた作品の中では随一だと思う。
ただ、いかんせん地味というか記憶に刻まれるキャラでは
ないので、実にもったいない気がする。
伏線回収をちゃんとするところや
ニュージーランドの風景が美しいことや
海岸での撮影シーンが美しいことなど、
よいところもたくさんある映画だが、
いかんせん亜子のキャラになじめず、
もったいない作品となってしまった。
劇中の「楓」カバーは刺さらず、
やはりエンドロールでの本家スピッツによる歌唱が
至高である。この曲を最後に聴くための映画であった。
外来語禁止ゲームに注目!
舞台挨拶で福士蒼汰が1番お気に入り?泣けるシーン?的な話で「外来語禁止ゲーム」と話していた。
どゆこと?って思ってみていたが冒頭早々にそのシーンが登場。途中まで「?」だったが亜子が涼が恵のフリをしているの最初からとわかる。
回想で亜子と涼の日常のスタートが描かれており、「ゲームしよっか」という亜子に対して何が答えかわからずに「えっと、じゃんけん?」と答える涼。それに対しての亜子の「え、外来語禁止ゲームじゃなくて?」の会話で涼が過去に恵が亜子との日常で外来語禁止ゲームをしていたことを知り、自分もそのやり取りを亜子と始める。
そこを知ったうえで冒頭の外来語禁止ゲームのシーンを思い返すと、あまりにも自然なやり取りだったと気づく。一体涼がこんな自然なやり取りになるまでどんな感情を経てきたのだろうか。そう思った時に涙が溢れ、福士蒼汰が言ってた意味がわかった。
涼は恵と亜子どちらもが大切だからこそ、そして亜子も涼にすがらないと自分を保てないほど苦しい状況で、そしてその相手を思いやる気持ちがあるからこその踏み込めない遠慮があって、この2人の絶妙な関係があったのだなと気づく。
喪失だけじゃなくて、2人のその先の希望が見える映画で良かった。
ポスターにニュージーランド版もあったが、これはラストのその後だったりするのかな?とも思ったりした。
見るたびに考えさせらるし新しい発見ができそうな映画。
名作です。
5回泣きました
泣かないつもりで観に行ったのに、結局5回も泣いてしまいました。
気づけば、邦画のラブストーリーの中で一番好きな作品になっています。
福士蒼汰さん演じる恵の想い、福原遥さん演じる亜子の揺れる気持ち、
そして石井杏奈さん演じる日和の切なさ。
誰か一人に感情移入するのではなく、
**登場人物それぞれの「誰かを思う気持ち」**が痛いほど伝わってきて、
そのたびに胸がいっぱいになり、何度も涙がこぼれました。
物語を追ううちに、これは「楓」という一つの物語でありながら、
スピッツが楓と共に両A面シングルとしてリリースした「スピカ」のような作品なんじゃないかと思いました。
天体観測のモチーフが、登場人物それぞれの想いを静かに照らしていて、
誰かを見つめる視線や、すれ違う心の距離が、
まるで星の配置のように感じられました。
特に心を掴まれたのが、
福原遥さん演じる亜子の目線で、福士蒼汰さん演じる恵を見つめるシーン。
事故の後遺症による複視で恵の姿が二重に見えているところから、
ふっと焦点が合い、ひとりの姿として定まる瞬間があります。
それは、ずっと涼の面影を重ねてきた視線がほどけて、
亜子が「誰かの代わり」ではなく、
一人の人間として恵を見て、好きになっていることが、
視覚的にも感情的にも一気に伝わってくる名演出でした。
この一瞬で、亜子の心の変化も、物語の重なりもすべて腑に落ちて、
思わず「行定監督、天才じゃん…」と心の中で呟いてしまいました。
あまりにも心に残って、すぐにもう一度観に行き、
2回目でも同じように5回泣きました。
観るたびに新しく気づく感情や視点があって、
星座をなぞるように、また別の「誰かの想い」に涙してしまう作品です。
期間中にもう一度観たら、今度は何回泣くんだろう。
きっとそのたびに、この物語をもっと好きになる気がします。
消化できないレベルの違和感
感想としては、それ別にスピッツの「楓」である必要なくね?って感じでした。物語の展開もなんとなく想像がつく感じではありましたけど、個人的にどうしても引っかかったのは節々の違和感です。例えば、仕事先の後輩とプライベートでばったり会うとか。平日の高校に普通に入って行って屋上でストーリーが進むとかね。これは第三者的な目線で見ると部外者の侵入ですよね。あとニュージーランドでばったり発見、なんてのも少女漫画みたいで冷めてしまいました。そういった細々としたディテールの甘さがどうしても感情移入を阻害してきました。
あと、頭に手を添えるおまじないですが、
側から見たときのシルエットあんまり良くないなあって思いました。特に初対面の異性に対してアレをするのは、顔がいいから許されてる感がありますが、通常であればこれは事案です。まず追って勝手に写真撮ってる時点でそうなのですが。
(上記の部分まで“違和感”といってしまうと映画なんて作れないと思うので、そこは目を瞑ります)
良かった点としては、福原遥ちゃんが可愛かったのと、スピッツの「楓」はやっぱり素敵でした。
そもそも劇場の音響で楓を聴きたかったから足を運んだので満足ではありました。映画自体は、あんまり良いものだとは思いませんでした。
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