楓のレビュー・感想・評価
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世界を見る“視覚”というものを物語の重要な要素に裏設定
本作が秀逸なのは、スピッツの名曲を映画的に再構築している点にあります。恋人の恵と一緒に巻き込まれた事故によって、ヒロインの亜子は世界が二重にぼやけて見える視覚の後遺症に悩まされています。
愛する恵(双子の兄・涼)が二人に見えることと双子という設定が重なり合うのです。それはまるで、亜子がなんとか涼に恵を重ね合わそうとするが決して重ならない現実を表しているように見えます。また涼は、恵がかけていた“メガネ”をかけることによって恵になりすまそうとすることとも符合します。
さらに世界を記録する“カメラ”というものも、もうひとつの重要なアイテムとなっています。恵と亜子が最初に出会った高校時代、屋上で空を見上げる亜子をカメラで撮影したのは誰だったのか――。天体観測が趣味だった恵と一緒に新しい星を発見しようとしていた亜子。そんな亜子の想いを受け止めようとする涼の職業はカメラマンです。彼らの想いはやがて、スピッツの作品世界のように宇宙へと広がっていきます。
映画は“世界”をカメラで撮影し、再構築して人々を感動させることができる媒体であり、総合芸術の一つです。スピッツの宇宙(名曲)を本作は映画というもので捉え直し、愛する人の“声を抱いて”新たな人生を歩いていこうとする男女の葛藤を描いています。
「福士蒼汰さん一番好き」
冒頭のNZロケのシーンの画像がとても素晴らしい。
終映間近の楓、観ておいて良かったです
泣けた
爽やかな印象を残す「福福コンビ」。
スピッツの「楓」は名曲だが、歌詞に注目したことはない。おそらく大切な人を失った「喪失感」を乗り越えて生きる、みたいなテーマが表現されているのではないかと推測する。この映画はまさに「喪失感」をテーマにした作品だ。愛する人を失った亜子と、双子の弟を失った涼はお互いの喪失感を埋め合わせようとしているようにも見える。涼の悲しみはあまり表現されていないが、双子の兄弟を失うことは、自分の半身を失うようだとも言う。涼が恵のふりをして亜子と接するのだが、この非現実的な設定が観客を納得させる説得力を持っているかがこの映画の評価のポイントである。
いくら顔がそっくりでも、恋人同士の関係なら間違えるはずがない。涼も恵に成りすましたのは、言い出せない気の弱さか優しさか、あるいは単なる下心か、いずれにしてもすんなり受け入れられない展開である。亜子は人違いしたまま涼とつきあい、涼は罪悪感を抱きながらも恵になろうとして、恵が好きだった天文の事も学んで努力する。偽りの出会いに始まって、やがて二人は本当にひかれあって結ばれるのかなと容易に想像がつく。しかしそんな安易な決着にしない所がこの映画の良い所である。後半の展開は想像を超えており、静かな感動を呼ぶ。亜子の「喪失感」の深さに気づかされる。亜子と恵との出会いは、実は涼との出会いでもあったという所は良くできている。亜子が大事にする魔法のおまじないは、最初から亜子と涼は結びついていたことを示している。心の傷が癒えた頃にお互いを再発見するという結末は普通だがとても良かった。双子でありながら性格が全く違うという設定も、ストーリーの展開に納得性を与えるものになっていた。
嘘っぽい作り話が、福原遥と福士蒼汰という純真さを感じさせる「福福コンビ」によって、心に響く美しい物語に仕上がっていました。
楓の花言葉
伏線回収のされ方はよかったけど
大人としては
彼(兄)の死を受け入れない女性が求める未来とは?
未来を諦めた女性と過去を生きる男性の触れ合いが奇妙な関係性を作り上げる。
観てる側には、どうしてという疑問を残したまま進む入れ替わり生活。周りの友人達により公になることでボヤけていた焦点が合ってくる点は、中々捻ってて面白いが大人の物語としてはモヤモヤ感が残る。
紐解かれ、過去を知ることで未来への扉が開かれる流れは納得できるのだが、なんだか心を掴まれなかった。
やはり前半部分の行動心理が自己中心的なのと、彼と過ごした時間がそのことで覆すほどのことだったのか?それが最後まで残ってしまった様な感じ。
切なくも素敵な作品でした。
楓
役者は良いけどストーリーはちょっと弱い。
福士蒼汰が大人になってすごく良い演技だった。
福原遥もいつも通りかわいい。
石井杏奈はショートでちょっとイメージと違う元気めの役どころ。
そのほか脇役陣もしっかり。
でもストーリーが弱いかな・・・
単調で、展開もちょっと読めて。
キーワードの「バターが溶けて・・・」もちょっと意味不明。
最後結局NZへ会いに行って再会、はネットフリックスの「初恋」と被る。
楓がエンディング含めて3回聴ける。
でもやっぱり福永遥は映画向きではないのかな、と思ったり。
公開している映画館が少ないのは、結局人気が出なかったんでしょうね、この作品。
伏線回収に驚き
スピッツの「楓」という曲は知りませんでした。ですから曲のイメージに似合った作品か否かは、解りません。
涼(福士蒼汰)の時おり見せる悲しそうな表情が、良かったです。切なさに満ち溢れていました。学校の屋上での亜子(福原遥)のしぐさや表情にも胸うつものがありました。
ラストでは、2人が共に人生を歩んでいくように感じました。
嫌だったのは日和のキャラですね。演じた石井杏奈さんは好きな女優さんですが、あの日和のキャラは退いてしまいますね。亜子の病院まで行ったりして…そこでの亜子との会話が、ひとつのポイントになるわけですが、あれじゃストーカーもどきです。違う描写ができなかったのかしら?
モヤモヤあり
涼の健気さに泣けました。
利き手じゃない左手でノートにびっしり「須永恵」の文字を練習するシーン。恵として生きる覚悟が見えました。
それに対して亜子はうーん……でした。恋人が亡くなって不安定になっているのはわかるけど、最初から涼と分かっていながら恵として接していたのにモヤモヤ。
最後も会いに行ってどうするんだろって思ってたら終わっちゃいました。あの頭ポン切なすぎませんか?亜子はもう恵と重ねずちゃんと涼だけを見られるのかな……。
涼くんが幸せに生きられることを願います。
福士蒼汰さん、福原遥さんはもちろん、宮沢氷魚さんがとてもよかったー!!
気がつくと涙が…
楓
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