「双子を愛した?ヒロインの稀有な人生!」楓 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
双子を愛した?ヒロインの稀有な人生!
ヒロインの亜子(福原遥)は双子のどちらをより愛していたのだろうか?そんな疑問でモヤモヤするけれども、ラストでやはり出会いのきっかけとなった涼(福士蒼汰)のもとに、3年の歳月をかけて愛が醸成されて駆け寄っていくというハッピーエンドに涙しました。ストーリーとしては、亜子が合唱でソロを担当するのでプレッシャーを感じていた時に、王子様のように激励したことがきっかけで恋に落ちます。しかし、その時に頭を撫でて激励したのは双子の兄の涼でした。にもかかわらず福原の中では弟の恵(福士蒼汰)と認識しています。その事に亜子は気づくことなく恋人となり、その後星座を見るためにニュージーランドの出かけます(行定勲監督の「世界の中心で愛を叫ぶ」の作品もオーストラリアで近い笑)。そこで事故に遭遇。恵だけ亡くなります。その身代わりとして涼が亜子のそばで生活するという不思議な展開です。私は何故彼がトイレで着替えてカメラマンとして仕事に行くのか、最初理解できませんでした(家を出る時は恵になりきっていたのです)。そして淡い幸せな日々が続くわけですが、結局身代わり生活は決裂(亜子はその時初めて頭を撫でて激励してくれたのは涼だと知らされますが、偽の恵との生活は続けられなかった)。そして、3年の月日が流れます。その月日が色々なモヤモヤした感情を洗い流したのでしょうか。ニュージーランドでカメラマンの仕事をしている涼に亜子は会いに行きます。「やっと見つけた」と囁く亜子の濾過された愛情に号泣しかなかったです。
追記 恋愛とは不可思議で幻のようでありながら、宇宙に身をまかせれば、幸せの方向に必ず向かうような気がしてなりません。そんな作品でした。感謝!ありがとう!
共感ありがとうございます!
この作品は、とにかく伏線が回収されるまでは個々人の行動が怪しすぎて、「そこを理解しないと酷評されるな」と思っていたらやっぱりそうなりました。つい焦って物語のオチを探し求めてしまいますが、落ち着いて鑑賞して伏線が回収できた時の爽快感は、なかなか他の恋愛映画では味わえない良作だと思います。
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