「観終わった後、大切な人を大切にしたくなる映画」楓 オセロさんの映画レビュー(感想・評価)
観終わった後、大切な人を大切にしたくなる映画
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ジャパンプレミアムレッドカーペット試写会で観賞しました。
ニュージーランドの壮大な景色から始まります。
まず色彩が素晴らしい。
アンドリューワイエスのような穏やかなトーンの中に透き通る蒼の世界観。
この映画の優しさと悲しさと透明感と尊さを表現する色彩。
公のあらすじで双子の涼の兄がニュージーランドで事故死してると書かれてたので、既に恵が亡くなっているのは分かってます。
なのでこちらも事故のシーンの後、亜子と一緒に暮らしてるのは涼だと分かって観てるのですが亜子と一緒にいる時の涼は恵そのもの。
亜子がいない時の恵は恵に戻ります。
それでも「いくらなんでも恋人が亡くなったのを知らない訳がないでしょ?」という気持ちがどうしても観てる方に出てきます。
途中までは。
亜子が目の手術をする辺りからそういうことかと気が付いた時に亜子と涼の穏やかに幸せに暮らしているシーンの意味も分かって涙腺が崩壊しました。
福士蒼汰さんの演技がまた素晴らしい。
恵は明るく穏やかで前向きで人を傷つけない言葉を自然に選べて一緒にいると心が癒されて幸せな気持ちになれる人。
出てきて直ぐに心をつかまれます。
福士さんの演じる恵の魅力は観てる私たちにも事故死した喪失感が大きく亜子や涼の悲しみの共感がより深くなります。
何が正しいか誰も分からない。
それを決めるのは…
この映画は初回と2回目は違った世界を感じられるので2回以上は観たいです。
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