戦後80年 内田也哉子 ドキュメンタリーの旅「戦争と対話」 #3「再会 平壌への遠い道」

劇場公開日:2025年9月1日

解説・あらすじ

戦没画学生の作品を集めた長野県上田市の美術館「無言館」の共同館主を務めるエッセイストの内田也哉子が、長野の放送局・SBC信越放送がこれまでに制作してきたドキュメンタリー番組を携えて「戦争と対話」をテーマに6つの場所を訪れ、6人の相手と対話する連続シリーズ「戦後80年 内田也哉子 ドキュメンタリーの旅『戦争と対話』」を劇場公開。

第3回となる本作では、日本の植民地政策に翻弄された家族の軌跡をたどった1986年制作のドキュメンタリー番組「SBCスペシャル 再会 平壌への遠い道」を手がかりに、江戸時代の面影を残す長野市松代町を訪問。太平洋戦争での本土決戦に備えて建設された松代大本営の痕跡を現代に伝える象山地下壕に足を踏み入れ、ここから始まったある家族の物語をひもといていく。

対話相手には、朝鮮問題に詳しいジャーナリストの青木理を迎え、日本の戦争と東アジア、内外を問わず国に翻弄されてきた人たちについて語り合う。

2025年製作/73分/日本
配給:信越放送
劇場公開日:2025年9月1日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

ディレクター
中村育子
企画
阿武野勝彦
プロデュース
阿武野勝彦
プロデューサー
手塚孝典
三瓶祐毅
映画担当
笠原公彦
テーマ音楽
吉俣良
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フォトギャラリー

映画レビュー

4.0 驚愕の巨大地下壕…

2025年11月30日
iPhoneアプリから投稿

内田也哉子さんの、背筋をまっすぐ伸ばして誠実に生きる感じ、好きです。

本土決戦に備え、大本営や皇居、政府機関(NHK職員含む)等を長野に移そうと地下壕が作られていたなんて初めて知った。
そして、その地下壕建設に携わったのち北朝鮮に帰還していった朝鮮人の家族(子どもや兄弟など)が日本に残っていて、会おうにも会えない状況である、ということも。

2002年、小泉(当時)首相との会談の際、北朝鮮が拉致を認めたことによって、日朝関係は前進したのかと漠然と思っていたが、「そのことによって初めて、日本が北朝鮮の“被害者”になった」との視点はとても新鮮だった。
それまで日本は、朝鮮を植民地支配した“加害者”の立場でしか物を言えなかったが、拉致問題の進展により、被害者として北朝鮮をいくらでも糾弾してよい、という空気が国内に醸成されていったのだという。なるほど、と思った。

世の中にはまだまだ知らないことがたくさんある。日々、勉強である。

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