無こその存在 あるいは鮎子の人生のレビュー・感想・評価

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4.5鮎子さんが魅力的でした

2025年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

斬新

ドキドキ

いつまで経っても正確に覚えられない気がする長いタイトルから、また、主人公の鮎子はテロ資金を詐欺で稼ぐという過激な設定から、理解しにくい内容かもしれないと少し危惧していたら、そんなことは全くなく、飽きさせない展開で、最後まで楽しめた。
鮎子役の佐久間あゆみさんは、不思議な魅力のある俳優さんで、無愛想な不満顔の間に差し込まれる(詐欺を働く時の)とびきりかわいい笑顔まで、さまざまな表情を見せてくれて、今後のブレイクを期待。ディエゴ・マルティーナさん演じる謎のイタリア人レオは、最後まで謎の存在、本当は誰なのか、と想像して、見終わってからもなお関心は尽きない。二人の軽妙なやり取りも楽しい。ちなみに、鮎子という名前に由来はあるのだろうか?

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hazuki

4.0映画好きには刺さる、賛否両論分かれる映画。

2025年8月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

難しい

斬新

映画のテーマは見た人それぞれによって変わっていく気がします。撮影方法ゆえに、自分自身が映画の中に入っているような感覚にも落ち入りました。
これから活躍していくと思われる役者の方を起用しているからこそ、映画を見ている感覚というより今の日本の日常に近い物を見ているような気持ちでした。鮎子から時折見える普通の女の子感がとても素敵でした。

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とってぃ

5.0ワールドプレミアムで観ました

2025年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

斬新

高橋玄監督の最新作、舞台挨拶付きのワールドプレミア上映を観て来ました。「ポチの告白」の監督だし財務省テロって広告を見ていたのでもっと過激な内容かと想像していたけど、良い意味で裏切ってくれました。興味深い登場人物の中でもこの映画が初主演の鮎子役の佐久間あゆみちゃんが良かった。現状への怒りはあるけどテロのやり方も分からない貧困の悲哀って感じが良く出てました。謎が残ったままのラストシーン、もしかして続編あり?

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いーちゃん

4.5試写にて鑑賞。 鮎子は怒っている。 無知ゆえに怒りの矛先が分からな...

2025年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

試写にて鑑賞。

鮎子は怒っている。
無知ゆえに怒りの矛先が分からないまま気持ちだけはどんどんと膨らんでいく。
傍から見たら荒唐無稽でも一人で思考を循環させていると辿り着く先は何かしらある。
もがいた先で見つけるものは意外と簡単な事なのかもしれない。
気付きがあると世界の見え方も変わるよね、気付きを与えてくれる人に出会えるのは感謝だよな、という感想

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ドラ

5.0劇場を出ても、何かが続いていた

2025年7月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

斬新

※公開前劇場試写にて鑑賞

見終わったあと、しばらく黙って歩きたくなるような、そんな映画でした。

iPhoneで撮影されたという映像には、どこかドキュメンタリーのようなリアリティがあり、街の空気感や人物の佇まいが生々しく伝わってきます。

タイトルにもある「無こその存在」という言葉の通り、誰にも理解されないと感じている主人公・鮎子の姿が心に残り、彼女の行動は、ある種の“心の衝動”そのものとして描かれていたように思いました。

鮎子を演じた佐久間あゆみさんの存在感も強く、特に、他人を信用していない彼女がひとりのときにふと見せる表情に、ただの孤独ではなく、「どこにでもいる普通の女の子」としての輪郭が浮かび上がっていたのが印象的でした。

また、ディエゴ・マルティーナさん演じるレオの存在も、日本文化に親しみながらも日本社会ではどこか異質であり、鮎子の孤独と静かに共鳴していたように感じました。

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ばなな