テイクアウト

劇場公開日:2025年7月4日

解説・あらすじ

「ANORA アノーラ」でカンヌ国際映画祭パルムドールおよびアカデミー作品賞を受賞したショーン・ベイカー監督が、2004年に発表した長編第2作。

密入国業者に多額の借金を抱えながら、ニューヨークの中華料理店で配達員として働く不法移民の青年の1日を徹底したリアリズムで描き出す。その姿を通して、マンハッタンに暮らす移民たちの厳しい日常を浮き彫りにしていく。後に「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」などのベイカー監督作をプロデュースするツォウ・シンチンが、ベイカー監督と共同で監督・脚本を手がけ、ベイカー監督が撮影も担当。

日本では、2025年7月の特集企画「ショーン・ベイカー 初期傑作選」にて劇場初公開。

2004年製作/87分/アメリカ
原題または英題:Take Out
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
劇場公開日:2025年7月4日

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映画レビュー

3.5ブルシット・ジョブも担い手が要るんです

2025年7月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この店デリバリーもテイクアウトも注文多くて人気ありますね。きっとコスパがいいんでしょうね。エビとブロッコリー炒めなかなか美味しそう。姉さん店長の力量かな。

ミンはあれだけの配達数こなしたら、もうくったくたやなぁ(怪我してるし、雨風もパンクもあったし)。しかも最後の最後に賽の河原か。でもね、陳腐だけど神様とショーン・ベイカーは見てるよ。

異国で仲間がいるのはほんとうに心強い。もちろん無茶なヤクザもんも多いけど、優しいの仕事仲間たちの存在が心に染みました。

カラグリアン やっぱり出てましたね。チキンorビーフの役。存在感あるなあ。

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sugar bread

3.0ミンと彼の家族の将来は明るいのだろうか。

2025年7月19日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

難しい

多額の借金を抱える不法移民のミンの顔が死んでた。密入国してまで辿り着いたにも拘らず、ただただ返済に追われる日々で、「明日への希望」はあるのだろうか。仮に、借金を返済したとして、祖国に残る家族を迎えることはできるのか。
雨足の強い中でも、淡々と配達を続けるミンを応援する気にはなれない。あの日の最後の仕事を終えた後、エレベーターで持ち金全てを奪われたが、不法移民のミンは警察に駆け込むこともできない。何とも不条理だ。

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ちゃ坊主

3.5題材は好き

2025年7月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ハラハラしながら観ました。

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あくび

3.5サンキュー・ベリー・マッチ

2025年7月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

チップを貰ったら「サンキュー・ベリー・マッチ!」と笑顔で言うんだよ!と仲間に言われ、笑顔の練習も無理やりやらせられても、ミンは出前先で、ありがとうも言わず笑顔も見せない。心理的にも身体的にもそんなことができる状態じゃない。中国にいる妻にいまだ仕送りもできず、高利子・闇金の借金取りに追われている。サンキュー・ベリー・マッチ仲間は優しくて、こんな雨の晩はチップをたくさん貰えるよと、自分は出前にまわらずミンに出前をやらせる。それなのに最後の最後でエレベーターの中でチンピラに脅され金を盗られてしまうミン。

チャイナタウンの中華料理店でテキパキと客の注文をとり、会計をこなし、デリバリー注文の電話を受け、食材の注文もするママは八面六臂の働きぶりで頼もしい。必要な英語は十分にできるので、客との会話も楽しんでいるし、ダメなものはダメと言う。店を閉めてからかかってきた電話注文を引き受けたのは優しいと思ったが、それがミンの絶望につながってしまう。でも、料理担当の仲間がミンに訳も聞かず、自分もそういうことがあったよとお金を貸してくれる。返すのはゆっくりでいいよと言って。

ベイカー監督は、移民を「移民」と一括りにせず、個人として映している。夢も愛も友情もある人達が、偏見と差別にさらされ、お金がないことで辛い思いをする。胸がチクッと痛みながらあたたかい気持ちにもなる。これがANORAに繋がって行くんだな。

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talisman

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