FOG OF WAR 見えざる真実のレビュー・感想・評価
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その霧は晴れるのか
時は第二次世界大戦、戦局を左右しかねない重要な機密が盗まれたとして、犯人が潜伏していると思われる人里離れた地へ赴くこととなった軍人の物語。
スパイドラマでミステリーな作品。
重要機密を盗んだのは誰なのか?主要人物達だけでなく、細かな脇役たちまで見事なまでに登場人物は揃いも揃って皆怪しげに動き、こちらを疑心暗鬼にさせてくれる。
個人的にミステリー映画は好きだし、本作は登場人物数や分かり易い相関も相まって、非常に考察が滾る‼一人ひとりが発する言葉の節々にも何か企みがありそうだ。
敵は近くに…まさにその通りですね。結局誰が何をどこまで知っていたのだろう?
君を安全に助ける為…の件とか、細かい所を見ればツッコミ所も多いけど、クライマックスに向け真実がドッと溢れ出す展開は痛快‼
この結末は…個人的には超シンプルとも一周回ってどんでん返しとも言える絶妙なライン。思えばあちこちに伏線は散りばめられていたなぁ。ラストは少しウルウル。
あんまり目立ってなかったけど、ジョスリン可愛かったな。もっと出してくれよ。
次点で、そのご褒美三角締めは是非ワタクs…いや、なんでもないです。バスターはしませんから。
派手さはなくとも、最後の最後まで全員を怪しく見せてくれて飽きさせないし、尺も丁度よくミスリードの連発で非常に面白い掘り出し物作品だった。
敵はわかりやすい
スパイ
地味だけど滋味溢れるスパイ映画
友を近くに、敵はもっと近くに
WW2下の米国で、戦略情報局=OSSから極めて機密性の高い情報が漏洩し、スパイを探るべく潜るOSS職員と米軍兵カップルの話。
1944年3月、フランスの海岸付近で墜とされ逃げる米兵から始まって、「オーバーロード作成」「ノルマンディ海岸」…からの機密情報がー!と巻き起こっていく。
まずはOSS職員であるペニーに療養中の婚約者を連れてマサチューセッツの実家へ…なんて話しからの、今度はジーンに婚約者の実家周辺で…なんてそれぞれ極秘指令が出される流れだけれど、ん?これって上層部は…!!!
アンクルボブ&アントモードのお屋敷に着いたら、なんだか随分と使用人が…からの、誰がスパイ?という探り合い的な流れになって行くけれど、これって最初から隠す気無くて、その人物とコンタクトを取ろうとするのはだ〜れ?じゃありませんでしたが?
そういう意味では、ジーンの反応がいちいちむむむ…だったけれど、なかなかスリリングだし疑心暗鬼だしで面白かった。
原題:戦場の霧
原題Fog of War「戦場の霧」とは、
>作戦・戦闘における指揮官から見た不確定要素を言う。プロイセン王国の軍人・軍事学者であるカール・フォン・クラウゼヴィッツによって定義された。
(Wikipedia)
映画の舞台は、マサチューセッツ州の人里離れた霧深い海沿いで、牧場を営む一軒家。
公式は「ノルマンディー上陸作戦」を声高に謳っているが、
最重要の作戦計画であれば何でもいい、って感じ。
ノルマンディーである必然性はない。
最高機密である上陸作戦の計画が盗まれた、
というところからドラマが展開。
怪しいのは、最初から5人しかいない。
こうなると、3つくらいのシナリオはすぐに浮かんでくる。
まあ、いちばん怪しいやつは……、ねえ。あの人しかいないでしょ。
結局、
予想の範囲でいちばん単純なシナリオだった。
そのうえ、
それぞれのキャラの背景が練れてないから
感情移入できるキャラもいなかったし、
スパイたる者の仕込みがお粗末すぎるし。
なんたって、
ナチスドイツ支持者自らが「ファシズム」とか言っちゃってるし。
ファシズムは、イタリアのムソリーニ率いるファシスト党のイデオロギーで、
ドイツも含めて「ファシズム」だというのはコミンテルンと連合国がそう総称していただけで、
ヒトラーもナチスも自らはそんなこと言ってないし。
ことほどさように杜撰さも目立ち。
さらなるドンデン返しを期待したけどそれもなく。
まあ、
さほど期待はしてなかったから
とくにガッカリはしなかったけど。
クラウゼヴィッツ「戦争論」の「戦争の霧」とマサチューセッツの霧を掛けたまでは、
なかなかのアイデアだったんだがなぁ……
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